第52話疑問

夏の日差しがきついなと思いながら登校をしていた時


「お兄ちゃん!」


といきなりちーちゃんに抱きつかれた。

この暑い季節にとおもったけど


「やぁ。あついねー。」


「そうだねー!お兄ちゃんは夏休みどっか行ったりするのー?」


ときかれもうそんな季節かと思う。

もうあと数週間学校にいったら夏休みだな。

まあいつも夏休みは家でゴロゴロするのが日課だけど。


「いやどこにもいかないかな。ちーちゃんはどこかいったりするの?」


「うーん。私あまり暑いのが苦手だからあまりどっか行ったりはないかなー。でもお兄ちゃんとなら出かけても大丈夫だよー!」


「それは光栄だなー。」


と濁した答えをした。暑いのが苦手だったらひっついて来なくてもいいのにと思いながらいつのまにか校舎についていた。


「それじゃー私はこっちだからまたねー!」


「ああ!」


と言い俺たちは別れた。これまでは会うこともなかったけどやっぱり一度出会ったら会うことも多くなるんだろうかとおもいながら自分の教室にきていた。


なんせここ数日よくちーちゃんとは学校でも今みたいな通学路でもよく会うようになった。それに昼休みになったらお昼を誘いに来たりもする様になった。


別にいいんだけどこんなに会うものかとも思ったのだがそんな野暮なことは聞けないので聞かなかったが。今日もお昼休みに誘いにいたのでちょっと聞いてみることにした。


「ちーちゃん。いつも誘いに来てくれるのは嬉しいけどいつもお昼食べていた友達とかはいいの?」


「大丈夫だよー!それにお兄ちゃんとお弁当食べたいし!」


と言ってくれるが俺は最近おもっていた。ちーちゃんが他の人と話しているところを見たことがないなと。もしかしたらあまり友達がいないんじゃないかと。


まあそれは俺も一緒なんだけど俺の場合は諦めているしそれにそんなに苦にもおもってはいなかったから。


だからちーちゃんもそうかも知らないしそれに僕が見ていないだけで仲がいい友達も多いんかもしれないし。


「もし何か困っていることがあったらなんでも相談になるから。」


とやはり昔からの妹みたいな子だ。なにか困ったことがあったら力になってやりたい。


「ありがとー。でもいきなりどうしたのー?」


「いやちーちゃんはまだ一年生だし何か困ることもでてくるだろうし一応俺の方が長く学校にいるからね。」


「そうだね。何かあったら相談するよ!」


俺は一応神奈にもちーちゃんのことを聞いてみようと思っていた。何もなかったらいいだけだしと。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る