第51話千鶴の思い
私は昔からずっとお兄ちゃんのことが好きだった。あまり話さなくなってからも忘れたこともなかった。
でもそんな中障害があるのもしっている。それはお兄ちゃんの実の妹である神奈だ。
昔から私はあの子のことがきらいだった。自分勝手な感情だってわかっている。でも私はずっとお兄ちゃんといれるあの子のことがずっときらいだった。
正直目の上のたんこぶというのはこのことだとおもっている。
それにもう一つの障害もしっている。
私はお兄ちゃんがなんであまり外で遊ばなくなったかをしっている。それは勉強がお兄ちゃんの中心になってしまったのが原因だった。
あの頃のお兄ちゃんはスポーツ万能で同い年くらいのこのある意味でヒーロー的な存在だった。何をしても優れていた。かけっこにしてもサッカーにしても野球にしてもあの頃の世代では間違いなくトップだった。
でもあの頃のお兄ちゃんが普通だったのが勉強だった。まあ人間全て優れている人なんてそうそういない。それでもお兄ちゃんはそのまだ上を目指せる勉強に熱中した。
それがあまり私がお兄ちゃんと過ごせなくなったいったんだった。やっぱり外で遊ばなくなってしまっては私は同じ学校でもなかったから接点が自然となくなってしまったんだ。
そんな日が過ぎてったある日中学生になった私はお兄ちゃんを見かけた。
でもその隣にいたのは妹である神奈でもなかった。お兄ちゃんは塾に通っていたので同じ塾に通っている友達にあの隣に歩いていた女の人についてきいた。
名前は那月というお兄ちゃんと同い年の人らしい。それに常に塾では一緒にいるとも聞いた。私が接点をなくしているうちに新たな邪魔者が増えていた。
しかもその那月と言う人はこの学校にもいるって言うこともしっている。まあこれはたまたま成績順位表を見た時に気づいただけだけど。
でも校内でもたまにあの人とお兄ちゃんが一緒に仲良くしているところを見かける。女の勘だけど多分あの人はお兄ちゃんのことが好きだ。それに妹である神奈も多分お兄ちゃんのことが好きだとおもう。
まあ実の妹である神奈はほっといてもいいかもしれないけど那月と言う人は警戒しとかないといけないかもしれない。
私はこれからお兄ちゃんと過ごせなかった時間を取り戻すために積極的にいかないといけないとおもっている。だから正直恥ずかしかったけどあんなにお兄ちゃんにひっついた。
そりゃあこの歳にもなって男の人にあんなに引っ付くのは恥ずかしい。でもお兄ちゃんだからそんなことをできるともいえる。
生徒会室からあんなに仲が良さげな二人を見たらもう積極的にアピールしないといけないとかられてしまった。お兄ちゃんにふしだらな子だと思って欲しくはないけどしょうがないよね。
明日からも積極的にアピールしないと!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます