第44話帰り道

「それにしてもああいう恋愛系を映画館で見たのは初めてだったかもな。」と帰り道で映画の感想を言っていた。


「そうなんだ。いつもは和樹はどういう感じの作品みるの?」と聞かれたがそう考えたらいつもは神奈が見たいやつを見てたから自分から選ぶことがあんまりなかった。


「そうだなー。でも映画館ではあんまり見ないけどアニメとかは結構すきかもな。あとは洋画とかはpvでひかれたやつを見るって感じかな。那月はどうなんだ?いつも恋愛系ばかりじゃないんだろ?」

今日はたまたま恋愛系だったので驚いたけど普段は流石に違うジャンルも見ているだろう。


「そうね。普段は洋画が多い。あとは映画じゃないけど小説も好き。」

確かにそう言われた方が那月っぽいなとおもった。こう思うのは失礼かもしれないけどやっぱりしっくりくるっていうのがあるだろう。


「へー。どういう小説よむんだ?」


「推理小説は好き。和樹は小説とか読むの?」


「そうだなー。俺は小説には疎いかな。どちらかと言うと漫画の方がよむかな。」


「そうなんだ。」


「でもおすすめとかあったらまた教えてくれよ。別に小説が苦手ってわけじゃないから。」


「わかった。今度もってくる。」と話していたら最寄り駅についていた。俺たちはホームを出て最初に待ち合わせしたところにでた。


「今日はありがとう。本もたくさん買えた。」


「いやいやいいんだ。こっちこそ楽しかったよ。いつもは知らない那月を見れた気がするから。」と那月にいったらちょっと照れたような感じでいった。


「そう。」


「また出かけような。」


「うん。じゃあまた明日学校で。」


「ああまた明日な!」と言い二人は分かれた。


それにしてもすごく内容が濃い一日だったような気がした。最初は買い物に誘われたことにびっくりしたしそれにすぐに買い物が終わって帰るかなと思っていたのが普通に見て回ってなんだかはたからみたらカップルのような感じだったかもしれないな。

那月とは結構長い付き合いだったが今日だけでいろんな一面をみたな。


そんなことを考えながら家路に向かっていたら後ろから


「おにぃ!」といきなり呼ばれて振り返ると神奈がいた。


「なんだ神奈か。こんなところでなにしてるんだ?」

そう言ったらなんだかんだ不機嫌な感じで


「なに?私がいたらダメなの?」とちょっと機嫌が悪いみたいな感じだった。


「いやそんなことないけどこんな時間にどうしたのかなって。」と何故か機嫌が悪い神奈が相手だと下手に言ってしまう。ほんとに小心者だよな。


「友達と遊んでた帰りにたまたまおにぃを見つけたから一緒に帰ろうかなとおもったの!」


「そうか。じゃあかえろうか!」

というとなんだかちょっと機嫌が良くなったのか


「うん。早くいこ!」と歩き出した。ほんとに忙しいやつだなとおもった。



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まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。



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