第42話買い物3

俺たちはパスタ屋さんを出てとりあえずショッピングモールを見てまわりながら目的地である本屋さんを目指すことにした。


「和樹。あそこみたい。」

と那月が指をさして示したのは服屋さんだった。


「ああいいぞ。」

まあこういう買い物に来て服屋を見るのは定番だろうな。


「和樹はたいてい決まった服しかきない。だからたまには新しいのを買ったほうがいい。」


「そんなことあるかもしれないけどこの服見たことあったか?」


「ある。外に行く時はそんな感じの服が多い。」

こいつよくみてるな。今回は神奈に選んでもらったけどまあこんな感じが多いんだろうな。いつも神奈に決めてもらうのもなんだからちょっと買い足しといてもいいかもしれないな。


「でもなー。服を選ぶのは苦手なんだよな。だから大抵同じような感じになるんだよな。」と自分のダメなところをいった。でもみんなだいたい自分のこのみのんて変わらないからそういうもんだろ。


「じゃあ私が選んであげる。」

確かに那月に選んでもらったらいい感じの服を選んでくれるだろう。結構那月の私服は俺がみてもいつもオシャレな部類だとおもう。

でもなんだか同い年の女の子に服を決めてもらうのは恥ずかしいようなきもするな。


「ああじゃあお願いするよ。正直自分のセンスは悪いと思うから那月が選んでくれたら助かる。」

といい那月は店内を見てまわりながらかなり真剣な感じだった。そんなに真剣にならなくてもなんでもいいんだが選んでもらう側だからなそんな野暮なことは言えないよな。


それから少したって那月は何着かに絞れたみたいだ。でもやっぱり女の子の買い物は時間がかかるのがわかる。神奈も何かを選んでいる時は結構時間がかかる。男の俺からするともうどっちでもいいと思えてしまうけどそれを神奈に言った時はかなり怒られてしまった。


那月は決まった3着くらいのセットを持ってきて

「とりあえずこれを着てみて。」


「全部?」


「そう。はやく。」

正直誰か一セットでいいだろうと思ったけどそれを言ったら怒られてしまいそうだったのでやめた。


「わかったよ。じゃあまってろよ。」


「着てみたら確認するから見せて。」


「了解!」


まあそうだよな。俺だけが見てもわからないだろうから那月は確認をしたいんだろうけどなんだかそういう行為はカップルみたいで恥ずかしいな。


「できたぞ。どうだ?」


「うーん。正直微妙かも。次も着てみて。」


那月に促されて残っているやつも全部着て見せていった。


「で?どれが良さそうだった?」

とおれはもう完璧に那月任せてな感じだった。もう自分で決める気がゼロに近かった。


「最後のやつがよかった。それにしたら?」


「ああ。じゃあそうするよ。」


「いいの?勝手に決めたけど?」


「ああ大丈夫。那月が真剣に選んでくれたのはわかっているから。これがいいんだ。」


「そう。」

那月は俯きながらそう呟いた。ちょっとくさかったかなと思いながらでも本心だからな。


「じゃあ買ってくるよ。」


「わかった。」


俺は那月に選んでもらった服を持ってレジに行ってその服を購入した。正直予期せぬ出費だったけどまあいいだろう。

俺たちは服屋さんを出てまたみて回ることにした。なんだか今日の買い物は思ったより長くかかりそうだな。



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まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。

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