第38話 第二章 那月との約束

さまざまな出会いや思い出は大切だとおもう。あの時よかったと思える思い出は正直自分で行動してやっとできると思う。何もしなかったらいい思い出もできなかっただろう。

積極的に行動できたのはあいつらのおかげだった。




生徒会長との一件が終わって数日経った頃俺は那月との約束があったことを思い出して今回は俺から那月を誘うことにした。


「こんばんは和樹。どうしたの?」と聞く那月はまさかあの約束を忘れているのか。ほんとにバカなやつだな。今から何言われるかもわからないっていうのに。


「ああ久しぶりだな。今回誘ったのは約束を果たそうかと思ってな。」


「約束?」


「ほらいってただろ。今回のテストでよかったほうがいうことをきくっていうやつ。」


「そうだったね。私に言うこと決まったの?」


「そうだな。じゃあ俺の言うことはお前の言うことを一つ聞くよ。それが俺からいうこと。」


「???どういうこと?」


「まあ正直今回のテストは那月が勝負を受けてくれたことによってより燃えて勉強できて困っていたことも達成できてな。だから那月には感謝してるんだ。だからそのお礼と言ったらなんだけど一つなんでも言うこと聞こうかなとおもってな。なんかあるんだろやって欲しいことでも。」


最初からこう言おうとはおもっていた。

なんだかんだ言っても那月の存在はでかかった。そら自分でも妹のために勉強はしていたけど正直行き詰まっていた。それを越えれたのは張り合える存在がいたことがでかかったとおもう。


「そう。それじゃあありがたく使わせてもらう。」と淡々と言う。ほんとにこいつは感情が薄いせいで喜んでいるのか分かりにくいな。


「決まっていたらいま聞くけどどうする?」

なにが出てくるかドキドキするな。那月が何考えてるかあまりわかりにくいから正直どう言うことを言われるか想像もつかないな。


「じゃあ今度の日曜日に私と一日買い物に付き合ってください。」


ん?買い物?なんだ全然普通のことだな。もっとえげつないやつが来るかと思ったけどこれくらいならイージーだな。でも俺なんかと買い物いってたのしいのかな?



「別にいいけど俺なんかといっていいのか?」


「欲しい参考書とかもある。だからいろいろ買うのに手伝ってほしい。和樹は荷物持ち」


あーそういうことか。それなら納得いくな。参考書のこともそうだけど那月は同世代の女の子よりはどちらかというとより華奢な方だから。重いものをいっぱい買う時は大変だろうしな。


「そう言うことなら全然おっけーだ。じゃあ今度の日曜日の集合場所はどうしようか?」


「時間は11時で。場所は私が和樹の家まで行きます。だから家で準備して待っていて欲しいです。」


「いいのか?俺が行った方がいいんじゃないのか?」


「大丈夫。だから待ってて。」


「わかったよ。」

那月は一度いったらなかなか意見を曲げようとはしないからな。自分がそうしたいならそれを尊重する方がいいだろう。


「じゃあまた日曜日に。」


「ああ!楽しみにしてるな。」

といい別れることにした。


まあまさか買い物に行くことになるとはな。それにしても同い年の女子と買い物に行くのは初めてだな。いつも神奈としかいかないからな。まああの那月だしそんな色っぽいことはないだろうけどな。



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まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。

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