第36話ことの顛末
「会長今回はありがとうございました。」
放課後誰もいない生徒会室で集まっていた二人は話していた。
「いやいや大丈夫だよと言いたいところだけどなかなかどうしたものか和樹くんに嫌われてないかな?」と笑顔で会長は聞いてきた。確かに今回の作戦は会長にはとばっちりもいいところだったけど
「大丈夫ですよたぶん。」と私も笑いながら言った。
「そうだよね。僕もなんだかあの時はちょっとアドリブをきかせすぎてしまったよ。」
「ですよね。私がいうのもなんですけどあの時の会長ほんとに嫌いになりそうでしたもん。」
「神奈さんそれはないよー。まあなんとかうまくまとまってくれてよかったよ。」
「いやー。これも会長の名演技があってのことでしたよ。」という。これは本心だった。まさかあそこまでノリノリでやってくれるとはおもってなかった。
「いやー演劇部でもいけそうだな。」と会長はふざけていっていた。
「せっかくだから聞いてもいいかな?」と会長は真面目な顔をして聞いてきた。
「なんですか?」
「神奈さんの目的は確かに和樹くんが昔みたいにもどってくれるっていうのが目的だった。確かにこれは完璧と言っていいほど達成されたと思うんだよ。」なんだか会長は含みのある言い方をした。
「そうですね。私の目的は会長が言った通り達成できました。」
「でも僕は思うんだよ。そのことも確かに本気であったとは思うけどでも違う目的もあったような気がするんだけどどうかな?」という。ほんとに感がいいなとおもった。確かに私の今回の計画での目的はもう一つあった。でもこれは会長にももちろん那月にも言ってはなかった。たぶん那月はそんなことを微塵にも感づいてないだろうけど会長は気づいたみたいだな。
「うーん。どうでしょー。」と私は満面の笑みで話を濁した。
「まあそれが答えとして今回の報酬としておくよ。」
「ありがとうございます。」感もいいし空気も読める。ほんとにこの人は完璧だなとおもった。
「じゃあ僕はこの辺で帰らせてもらうよ。また明日からよろしくね。まあ心配してるわけじゃないけど和樹くんにもフォローはしといてね。」といい会長は教室をでていった。
今回の計画の昔にちょっとは戻ってもらうというのは達成されたとおもう。でももう一つの方は正直言って好感触ではなかった。まだまだだなと思いながら一年前のことを思い出した。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
もし面白いなとかもっと読みたいと思われた方は応援たとよかったなたら⭐︎をくれたら書くモチベーションにも繋がりますかんでよろしくお願いします!
まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます