第28話自分勝手?
あの日那月とのあいだにあったことは仕方がないことであり自分勝手なことだったのかもしれない。
今日は最近ちょくちょく増えていっている那月との勉強会の日だった。なんとなく最近は今までの避けていた感じも薄れていって一緒にいやすい空気になっていた。まあただ俺が避けていただけかもしれないがこのことで最近は勉強も楽しくなっていき徐々に感を流れを取り戻しつつあった。
「でも那月おまえ俺の勉強ばっかり見ていて次のテストは大丈夫なのか?」と心配した。
なんせ俺に教えることで自分が疎かになっているんじゃないかと最近特におもう。教えてもらってる俺が言うのもなんな感じなんだがやっぱり足は引っ張りたくない。いい友でありライバルでありたかった俺のエゴかもしれないけど。
「大丈夫。自分の勉強もちゃんとしている。」
という那月にまあこいつのことだからこの言葉には嘘はないだろうけどな。でもなんだか最近違和感を感じていた。いやこの違和感は昔よく勉強していた時からあった。何かはわからなかったが
「次もお前はトップを目指すんだろ?俺はお前を抜いてやるけどな!」と無駄な意地を張ってしまう。おれにこんなことに言われたってまだ抜かれないよとか言われそうだけど。
「そーね。」となんだかきが抜けてしまいそうな回答だったので拍子抜けだった。
「お前は俺と勉強してトップを争う奴がなんだか拍子抜けな返答だな。」というと
「私は別にそんなに考えてないもの。」という。おれはその言葉に驚きを隠せなかったが
「え?今まで一番だったのはずっとそれをとりたかったからじゃないのか?」と早口で捲し立ててしまう。那月にはそうあって欲しいという自分の理想があったためかそれが違うと言われてあせっていた。
「ちがうよ。ただ勉強していたらとれただけ。」となんとも優等生な回答だった。まあこれも張り合う相手がいなかったからかなと自分に言い聞かせて
「じゃあ中学の時はねらっていたんだろ?俺とあんだけ勉強して競い合っていたじゃないか。」ときくと
「???あの時も別にねらってないよ。勉強は楽しかったけど。」
なんだか違和感はからなんじゃないのかといまわかったようなかんじがした。確かに昔も今も一緒に勉強して競い合ってはいたかもしれないけど那月は一番をとりたいという言葉を聞いたことがないかもしれなかった。俺は一位になりたい一心で勉強していたが那月は違っていた。これが違和感の原因だったのかとしった。
「じゃあ高校入試もそんなことはおもってなかったのか?」ときくと一言そう
という言葉がかえってきた。ライバルが同じ考えじゃなかったことに正直落ち込んだ。じゃああんなに意識していたのはなんだったのかともおもった。おれは自分勝手かもしれない提案をした。
「じゃあこんどは俺と一番を競えよ!お前も1番を狙って勉強しろ!次のテストが終わるまではもう一緒に勉強はしない。」と自分勝手に勉強会をやめるようにいった。那月が行為で教えてくれていたのにも関わらず自分と同じ考えであってほしかった子供のエゴだった。
「なんで?一緒のほうがはかどるんじゃない?別に私がそれを狙ってなくたってべつにいいじゃない」というが俺はもう頭はぐちゃぐちゃになっていたために聞く耳をもたなかった。
「たのむ。お前が1番を狙って勉強をして一緒に競い合いたいんだよ。」とそれだけ告げて勉強していたところをはなれる。
(なんで。ただ私は・・・)何か言っていたが聞こえなかった。
今考えても無理やりなかんじだったな。ほんとに那月にしたらなんて自分勝手な感じだったかほんとに子供だったなとおもう。でもこの時の俺はそれしかなかったから。
– – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – – –
もし面白いなとかもっと読みたいと思われた方は応援とよかったたら⭐︎をくれたら書くモチベーションにもなれる繋がりますなかんでよろしくお願いします!
まだまだ不慣れな連載ですが指摘などもあったらコメントしてくださいね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます