第18話意外な誘い
あれから何日が過ぎた日のこと。
和樹はとりあえずやるしかないと思いひたすら勉強していた。
神奈には「やりすぎなんじゃない!目の下にくまができてるじゃない!」と怒られていたがでも今までの遅れを取り返さないといけないとおもっていた。
それにペースを早く今までに戻して自然な感じにもどしたかった。
自主勉強の疲れが出ているのか昼休みには爆睡をしていたときに那月にまた呼び出しがかけられた。
また何か言われるんじゃないかとびくびくしながら那月とあるいていた。
人が少なそうなとこにつき那月はやっと喋り出した。
「和樹くん。よかったら一緒に勉強会をしないかしら。」という那月の発言に驚いていた。確かに那月と勉強できるのはありがたいことで何度頼みに行こうかとおもったことだ。
「どうして急にそんなことをいうんだ?俺なんかと勉強しても那月にメリットがあるとはおもえないが?」とまたひねくれたことをいってしまう。なんで素直にありがとうとこの時の俺はいえないのかほんとにだな。
「メリットとかそんなんじゃなくてまた一緒にやりたくて。それに最近和樹くんが頑張って勉強してるのは見ていればわかるもの。その目の下のくまとかもうずっとやってるんじゃない?一緒にやった方が効率的でいいと思うの。」
「それはそうだ。でも俺はお前に教えてやれることはたぶんないぞ?それでもいいならお願いする。」
「それでもいいよ。じゃあ今日の放課後に私の家でやりましょう!」と言ってくる那月になんで家なんだとおもう。流石にしどろもどろになってしまっていた。どう反応していいかわからないでいた、そんな俺を見て那月は首を傾げるしまつだ。こいつ何もわかってないな。
「流石に家はまずくないか?親子さんにも迷惑だろうし。」と言うと那月は今日は両親は遅帰りらしくいないらしい。だからきをしなくていいというがそういうことじゃないんだよなーとおもう。
「いやそれにな...流石に女の子の家に男の俺が行くのはどうなのかとおもってな。」と言ってもこいつなにを言ってるんだという感じでまた首を傾げた。あーもーこいつめんどくさいな。
「だから何か間違いがおこったら危険だろってことだよ。そりゃ俺も何もしないけど。」
「じゃあいいじゃない」という那月に俺はもういうのを諦めた。もうどうにでもなれという気分だった。
とりあえず放課後に那月の家で勉強会をすることに決まったので神奈にはそのことを伝えると「はー!なんで家でやるの?図書館とかじゃダメなの?」となぜかおこっていた。いやまあおれもそのほうが気が楽なんだけどな。というふうに伝えると神奈が「じゃあ私もいく!」と言い出してしまう始末だ。
いやそんなわけにはいかないだろというと
神奈はそんなことを聞かずに絶対行くと聞く耳をもたなかった。そんなに勉強がしたいのかこいつ。それとも那月と勉強でもしたいんだろうか。そら那月は2年の主席だから神奈からしたら一緒にできたら参考になるだろうしな。でもどうやって伝えるなーと悩む和樹だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます