第14話奮い立つ

神奈の手を引き家にかえってくると僕は聞いた。なんであんなことになってたのかを。


神奈が言うには会長が神奈の方が優秀だから僕の席に神奈をいれたかったと。これはドアの外にいる時にきいた。


「いきなりその話になったのか?」と聞くとテストの順位はどうだったと聞かれたからそれを教えたらやっぱりかと言う感じで言ってきたという。


「前からそんな話をしていたのか?」


「ううん。してないよ。今回が初めてだったし私も会長があんな感じで言うなんて思ってもみなかったんだよ。おにぃのことバカにするなんて許せないよ。」


「僕のことはいいんだけど。まさか会長がそう言う感じの人だったなんてしらなかった。今まで一年一緒に生徒会をやっていたけどそう言う人だとわおもってもみなかった。」

ほんとにそうだ。僕の罵詈雑言に対しては正直怒りを通り越して失望まででてくる。

これからどういう感じで生徒会をやっていったらいいのかわからなくなるし会長とどう接していいかわからなくなった。


「とりあえず神奈!僕のことを庇ってくれてありがとうな。まさかお前があんなに俺のことを思っていてくれるなんておもってなかったよ。」


「あたりまえでしょ!唯一の兄なんだからあんな言われ方をしたら腹が立つし怒りも覚えるよ!まさか会長があんな人だったなんて私もしらなかったし。」と神奈はいうと僕は


「会長とか生徒会のことについては今までどうりでいこう。今日は流石に帰ってきたけど明日からはそつなくこなしてあまり会長とは話さないようにな。」


「わかってるわよ!そんなこと。ていうかおにぃあんなこといってたけどほんとに大丈夫なの?1番になれるの?」


「あーそれは正直わからない。ここ最近はあまり勉強とは離れていたから自信はないけど神奈に謝らせるためにがんばるつもりだ。」

これは本心だ。今まで目を背けていたことに向き合うのは正直いってつらいところはあるしある意味ブランクだってあるとおもう。でもここは兄としての威厳を出すところだとおもう。


あの時はほんとに腹が立ったよ。妹の神奈の涙をみたらいてもたってもいてられなかったんどよな。

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