第13話 怒りと正念場
授業が終わり昼休みのことがまだしこりにのこっていた僕はちょっと遠回りして生徒会室にむかった。
生徒会室の前に着いた僕はなかで何か騒いでるのにきずいた。なんだと思いきいていた。
「神奈さん。確かにあなたは優秀だ。でもあなたの兄は凡人だ。そのこともうちょっと理解した方がいい。だから僕は和樹くんの席に神奈さんあなたにすわってもらいたい。」
なんだ?生徒会長?てかすごいこといわれてるんだけど。
「ちがいます。お兄ちゃんはほんとは私よりすごいんです。今はまだ調子がでてないだけですごいんです。」と若干泣いてるようにきこえる。どうなっているんだ。あれは本当に生徒会長なのか。僕のしっている生徒会長とはちがう。
「まだ調子がでない?僕は一年まったけどその頭角はなかった。あれはただの凡人だ。神奈さんもそのことを認識したほうがいい。
確かに兄を尊敬したいという気持ちはわかる。でもそれは他人には関係ない。」
「なんでそんなこというんですか。兄はすごいんです。私では兄の代わりにはなれない。兄以上の結果はのこせません。」
「そんなことないよ。高校に入ってからの君の活躍はきいている。確かに君の兄は昔はすごかったときいていた。それだから生徒会にさそったんだがね。見当違いだったようだ。」
「そんな言い方しないでください!」と妹は泣きながら反論していた。やめてくれ。僕のためにそんなに反論しなくていいんだ。こんなクズのためになんで泣くんだ。
なんなんだ今日は。昼休みには那月には負け犬呼ばわりされ放課後には尊敬していた会長に見当違いだったといわれしかもそのことで妹がなかされている。見て見ぬふりできるわけないだろ!
「会長!妹を泣かさないでくださいますかね。」
「あー君か。」「お兄ちゃん。」妹はやっぱり泣いていた。
「僕のことはどんな言われ方してもいいがそれで妹が悲しむのはなにか違うようなきがするんですよね。」
「とは言ってもきみはただの凡人だ。じゃあ僕の言葉を撤回できるようなことが君にできるというのかい?」
「なかなか難しいでしょうね。でも僕はこの天才妹の兄なんで。会長の言葉を撤回してみせます。」
「じゃあ君は今回の期末テストでトップを取ってみたまえ。それができなければ撤回も君の妹に謝罪もしない。」
「わかりました。必ず妹に謝罪させてみせますよ。じゃあこれで失礼しますね。今日は生徒会の仕事は休みますね。明日からはちゃんときます。行くぞ神奈。」
「うん・・・」と言い泣きながらぼくに手を引かれうちにかえる。
まさか会長があんな人だったなんて。必ず謝罪させてやる。
この時のことを思い返せば恥ずかしくなってくな。まんまとやられたよ。まあこれが確実に最初の僕の道を照らしてくれる一歩目だったよ。
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