第2話入学式
妹が僕と同じ高校に入学した時の話だ。
それまではどこの高校に進学するかは聞かされてはいなかったから妹さんの神奈が僕と同じ高校の制服に身をつつんでいるのは驚いたものだ。
別におにぃと同じ高校に行きたくてそこにしたんじゃないんだから。といっていたが妹の頭があったらもっと上にいけたものだ。
僕の通っている高校は確かに進学校とはなっているがその中では低いラインのところだ。
僕は家から近かったらどこでもいいとおもいそこにした。
僕の学校生活は平凡なものだ。普通に学校に行き普通に友達と遊び帰ってくる毎日だ。
入学式の日すごく可愛くて受験も主席で合格し入学式の挨拶をする子がいると初日から学校で噂になっていた。
そんな可愛い子が入るんだったら見に行こうと話になり見に行ったらそこにいたのは神奈だった。
「あの子がそうらしいぞ」
と僕の友達の尚哉がいった。
あーそうかそうか。妹のことだったのかと思いながら妹は僕が兄と言うことは中学の頃から周りにあまり知られたくなさそうだったので「もういいいこう」というと尚哉から
「お前は興味ないとおもっていたよ。」といわれたが妹じゃなかったら興味もあったよと心の中でおもっていた。
学校から帰ってきた妹になぜここの学校にしたんだと聞いたら「家から近い方がいい」とそれだけだった。
こんな無愛想な妹がそんないいかと思いながらその時のことを懐かしいなとおもう。
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