第30話 港町ケイン防衛戦(8)

 とりあえず、時間もないので気持ちを切り替えて魔法欄をチェック。




 魔法欄一覧


『ヒールLV10』

『氷魔法LV1▲』

『雷魔法LV1▲』

『水魔法LV1▲』

『風魔法LV1▲』

『土魔法LV1▲』

『火魔法LV1▲』




 全ての攻撃魔法は、属性で纏められているように見えているのに、回復魔法のヒールだけが、『回復魔法』という項目で纏められていない。

 どういうことか、良く分からないな。

 そもそも、アルドガルド・オンラインでは魔法に関しては全て属性ごとに分類されていた。

 それがヒールだけ違う扱い。

 そうなると考えられるのが、俺がヒールを覚えた原因だ。

 それはエミリアにヒールをしてもらったから。


 もしかすると、アルドガルド・オンラインに存在していない種族から得られる魔法やスキルは、単体でカウントされるかも知れないな。

 そうなると、かなり厄介な事になる。


「何でもゲームのままとはいかないか」

「なんじゃ?」

「――いや、何でもない」


 思わず声に出ていたらしい。

 あとスキル項目もチェックしておく。




スキル


『片手剣LV10』

『投擲LV10』

『気配感知LV10』

『鷹の目LV10』

『状態異常無効化LV10』

『スナイパーLV10』

『肉体防御LV1▲』




 スキル内容も充実してきた。

 とりあえず、スキルと魔法のレベルを全てLV10まで上げておく。

 すると、次々と魔法が解禁していく。

 この辺は、俺の思ったとおりだ。


「師匠」

「なんじゃ?」

「新しい魔法を思いついたんだがやってみてもいいか?」

「よいが、新しい魔法とは……」

 

 何か細かいことをブツブツと言い出したのでスルーしつつ魔法一覧を開く。




魔法欄一覧


『ヒールLV10』

『氷魔法LV10』

『雷魔法LV10』

『水魔法LV10』

『風魔法LV10』

『土魔法LV10』

『火魔法LV10』




 次に、『水魔法LV10』を選ぶ。

 すると魔法一覧が表示され――、その中から周囲に影響が無さそうな攻撃魔法を選択し――、大岩の方へと、右手のひらを向ける。


「ウォータカッター!」


 水魔法の中でもLV6に属する攻撃魔法。

 高圧縮された水鉄砲は、一直線に氷の矢などが刺さっている大岩を、直撃し――、大岩を粉々に粉砕した。


「よし! これで、何とかなるか」


 一応、『火魔法LV10』の中には、広範囲殲滅魔法メテオもあるので、魔物の大軍の処理が間に合わなくなったら、メテオをぶっ放して殲滅だな。


「……な、何をしたのじゃ?」

「圧縮した水を打っただけです……」

「なんという……。才能の塊じゃな! 儂の教え方が良かったのかも知れんの……」

「そ、そうですね……」


 まぁ、ゲームの中で登場する魔法だし、そう言う事にしておくか。




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