僕らの物語に「転」はいらない

不幸はいつも唐突にやってくる。全てを壊しにやって来る。

「……ごめ、んね」

君が謝る。

「生きて……ね」

そう言って彼女は目を閉じた。僕は何もできなかった。

これからだったはずの僕らの物語。永遠に続くはずだった物語。

「なんで……」

こんな結末は求めてないよ。


#優しい言の葉 「転」

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