大人の証
口内に広がる苦味。甘さなんて無くて僕は思わず顔をしかめた。
「にがっ……」
全然飲めない。これを平気で飲めるようになる日は来るのだろうか。脳裏に浮かぶのは美味しそうに珈琲を飲む彼女。
珈琲くらい飲めるようにならなきゃ
早く大人になりたい。早く追い付きたいよ。
#言葉の添え木 「珈琲」
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