「ちょっと緩んでたね」

「いけないいけない」

「おれたちは勇者で」

「魔王なんだから」

 二人でベッドから下りる。

「早く強くなろう」

「そのためにまずは」

 おれたちは、食堂へ向かった。

 立ち止まってなんていられない。

 強くなるんだ。


 その後、再びおれたちは、森の洋館を訪れた。

 灰になった彼らの弔いと、決意を固めるために。

 その日の夜空は、とても澄んでいて綺麗だった。

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