第36話「愛してる」と言いながら。
あなたと出会った日
その笑顔にときめいた。
胸が高鳴った。
一目ぼれだった。
「好きです」
と告白したのは、私。
平凡だった人生に
華やかな色彩が加わり
私の生活が変わる。
苦手だった料理に挑戦したり
あなたの好きな推理小説も読んでみた。
そんな生活に、陰りが差し始めたのはいつからだろう。
あなたの優しい言葉は
私の心を包んでくれるけれど
あなたの行動が私を不安にさせる。
スマホ
テーブルに置かなくなったね。
常に、自分のそばに置いて
トイレにも持って行く。
「明日、休みだったのに仕事が入った」
「今晩、残業」
そう言って、一緒にいる時間が減ったよね。
ねぇ、好きな人ができたの?
もしそうなら、はっきり言って欲しい。
「愛してる」って言いながら、離れていくのは卑怯だよ。
心が、苦しいよ……。
私の心が壊れる前に、本当のことを教えて。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます