第34話 私は、人間様だ!

私は、人間様だ!


この地球上では、頂点に立つ生物だ。


そんな私の前に現れた、小さな子猫。


このままなら、いずれ死んでしまうだろう。


子猫を飼う余裕はない。


とりあえず、見なかったことにしよう。




二日経っても、子猫は家の周りにいた。


このままなら、いずれ死んでしまうだろう。


子猫の命を助けられるのは、神様か?


いいや、私か?


だって、私は人間様だ!


この地球上では、頂点に立つ生物だ。


強い者が、弱い者を助ける。


それを忘れちゃいけねぇ。



小さかった猫は、我が家で『猫様』となった。


我ら人間は、下僕となる。




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