マンダレーの唄

彼女が残した最後のSNS

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「今日、訪問介護先で教えてもらったのですが、マンダレーの唄という懐メロがツボにはまってます。

その内容がですね、あまりに狂っているので耳にこびりついてしまったという。

で、検索したらアマゾンプライムミュージックに収録されてて、いまヘビーローテーションしてま～す」

「歌詞は書けないけどﾁｮうけるｗ

内容はというと、キャバ嬢に待ち行列が出来ていて、嬢が足りないから客が暴動を起こしているのですね。

寸前じゃなくて、やらかしちゃってます。

発砲するぞ脅したりとか、我慢しすぎて健康被害が出た、お前のせいだと女店長を吊るし上げるのですね。

モンスタークレーマーやん。

」

「なんでこうなったかというと、後期高齢者の方々と会話しているとどうしても古い時代の話題になってしまうのですね。

それでカセットテープをかけて下さる。

で、大正から昭和にかけての文化に嫌でもはまってしまうのですよ。

」

「これ、レク（レクリエーション）と言って介護施設の余暇なんかをするのですがその時に役立ちます。

介護職員でレクが苦手～～っていう子が結構いて、

レクの出し物を企画したり、ＭＣを務めるのが苦痛だって鬱になったり最悪辞めてしまうこともあるのです。

とは言っても身体を動かしたりすることは利用者に対するリハビリの一貫なので誰かがやらなくちゃいけない。

介護職はエンターテイナーじゃないのにねえ。

」

「というわけで、訪問介護でトークを鍛えた私の出番ですよ（＾一＾）v

「え～っ、美咲さん、レク得意なの～～？」とか言われる。

」

「私のレクは懐メロを用いたゲームです。

イントロあて（古ッ）とか歌詞や題名でしりとりとか（当てられた人は歌う）

歌わせときゃ楽だわー。あっというまに時間です。

男性の方は笠置シヅ子

女性の方は越路吹雪のファンが多いですね。

まぁ、そんなこんなで昭和の古い歌謡に嵌っているという次第。

その中でもとりわけ狂ってるのがマンダレーの唄。

日高なみというシャンソン歌手だそうですよ、

もう退廃の権化というか、総毛立つというか何とも言えない凄まじい禍々しさがあります。

中毒性抜群や。

」