④『私はボランティア活動を続けている』


「私はボランティア活動を続けている」


 ―――――――


 私はボランティア活動を続けている。


 それを人に言う機会があってもなくてもこんな言葉が聞こえてくることがある。


「出た〜偽善者ぎぜんしゃ!」「うわ、きも、ナルシストじゃん」「いい人ぶってんじゃねえよ」「自己陶酔野郎じことうすいやろうw」「はいはいあなたは良い人なのね」「なんか見返り求めてんの?」


 ……不思議と私はそのようなネガティブなことを言われても、あまり感情は動かない。


 代わりに私の内に浮かぶのは、『ある疑問』だ。


 だからそう言ってきた人にこう返答する(一応断っておくが、皮肉ではなくこれは本当に純粋に疑問だ)――


 ――「私の行動、ボランティアをすることがもしあなたを不快にさせてしまったのなら、申し訳ありません……それで恐縮なのですが、できればあなたが私にそう思ったのか教えてくれませんか?」


 っと、


 これは重ねて言うが、純粋に『疑問』だからその人に聞いている。


 なぜなら、今ボランティアをしている私(本人)にも、私の今している行動が『偽物にせもの』なのか? 『本物』なのか? わからないからだ。


 が、そう問うと大抵黙り込まれてしまうか、激しく感情的なリアクションをされ、批判をされ、私の目の前から去られてしまう。


 ……誰か、私に『偽善』と『善』の明確な定義を是非とも教えてほしい。


 少なくとも、私がいくら調べても、学んでも、実際体験しても明確な定義や答えは見つからなかった。広辞苑こうじえんや辞書にももちろん明確な解答はなかった。



 ――――




 ……この続きは明日書きます。


 ■追伸


 ―――と、思いましたが、読み返したらこれはこれで見完成として『問い』になっているので、今回はここで完成にします。


 ここまで読んでくれた方々が『偽善』と『本当の善』を、それぞれに考え、それぞれに解答を得てくれたなら、今回このエッセイを書いた甲斐があるというものです。


 もちろん私もこの議題には毎日頭を悩まされている一人です。


 今日もありがとうございました。



 紡―Tsumugi―


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る