第7話

今、僕は夢の中にいる。

それが夢だと自覚できる夢。


自分でコントロールできる。


いわゆる明晰夢。

殆どの人類が持っている、一種の超能力。


なので、目覚めようと思えば、いつでも目が覚める。


だけど、夢とはいえ、せっかく高校生活に戻った。

しかも、リアル。


もうしばらくは、楽しもう。


なので、大嫌いだった連中には、消えてもらった。

このくらいは、いいだろう。


そうこう考えているうちに、帰宅した。


「ただいま」

誰もいない。


まあ、いても無視されるが・・・


自室に戻り、ベットに倒れこむ。

このまま。寝よう。

寝ているのに眠るのも変だが・・・


日付は、1988年10月19日

ああ、この日は確か・・・


テレビをつける、

あっ、やってるな。


コントトールできると思うが、これはこのままにしておこう。


こうして、眠りについた。


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