クリスマス中止の方法
「そんなこと出来っこないわ。やめて」
「いいや!俺は忌まわしいサンタクロースに引導を渡すんだ」
アランは任務を中断して町外れの空地に降りた。ゴミの中間施設だ。山積みが分別とリサイクルを待ってる。
「ちょっ…スポーツサイクル?壊れたパソコン。占有離脱物横領じゃない」
撫子が鼻をつまんでいる間じゅうアランはゴミを漁った。状態の良い物を橇に積む。「貴方は何を考えてるの」
呆れ果て、軽蔑の眼差しも計算ずくだ。首尾よく成功すれば羨望に変わるだろう。アランは北極の拠点に立ち寄った。補給目的の帰還は許されている。あろうことかリサイクルゴミを持ち込んだのだ。狂ってるとしか言いようがない。
密室の中央に自転車や修理可能な家電を堆く積んだ。
そしてアランはこう詰問した、
「さて事業主さんあるいは皆さん。あなた方の慈善活動は本当に有意義でしょうか。子供たちへの贈物は立派な善意だ。当たり前のように思える。だが物を手渡す行為にどれほどの感情が籠っているのか比較考量されていますか?かけがえのない愛情だ大勢がいう。今日の食事に困る人々には天の恵みだ。しかしゴミを資源化する仕事とサンタクロースの間にどれだけ規模の高貴があるというのか」
びょうびょうと北風が吹いている。天は無言だ。
「考えようによっちゃ環境への貢献は大きな愛かもな。逆に疎遠の贖罪がサンタだったりする。それに不承不承やっている仲間達には逃れれない任務を呪縛だと認識している者がある。それでも愛情があるというなら貴方の感情はいつわりだ。どうだ?」
彼は返答を待った。
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