第5話 初夏の残照 晩夏

今日も梅雨空くもり雲

ときおり太陽顔を出し

夏の日差しを振りまいて

二人の心をはずませる


会えば会うほどときめいて

二人手を取り歩く街

待ち遠しくて金曜日

別れ寂しい日曜日


少しずつでも君のこと

知っておきたいこともある

まるで知らない君のこと

知れば切ない君のこと


少しずつなら僕のこと

話しておこうそう思う

それでも言えないことばかり

知れば悲しむ僕のこと


ある夜のこと暗闇で

君のお願い夏の旅

それまで続けばいいけれど

そんな現実ふとよぎる


君と知り合い三ヶ月

出会ってすでに1ヶ月

毎週通う君の街

そろそろ苦しい僕自身


仕事もせずに会いに行く

会えば刹那に時が過ぎ

明日のことなど考えず

ただひたすらに消費する


男と女の物語

出会いウキウキ春のこと

情熱という夏が過ぎ

空しい秋が訪れる


それはお互いに無理を重ねて

どうしようもなくなってしまうこと


例えば 時間

例えば お金

それから 優しさ

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