最終楽章
あの夏の日が来るたびに僕たちは一つ歳を重ねる。三人が一枚のスナップ写真におさまるなんて不思議な気分だ。家族でいろいろな場所へ旅した。葵がマンハッタンでレコーディングするというので、方波見と一緒にニューオーリンズまで足をのばした。
ビッグバンドが陽気に迎えてくれた。同じ年の女子にお父さんと呼ばれるのは、とてもくすぐったい気分だ。それでも三人が一緒に暮らす方法はほかになかったのだから。
一つ屋根の下で最終楽章は、これからも続いていく。
きになる、あなた 水原麻以 @maimizuhara
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