二十八話 種目決め

前回、50m走をしたわけだが、

今日は種目を決めるらしい。


ちなみに種目は、「二人三脚、徒競走、障害物競走、借り物競走」だ。


あと、選抜リレー的な感じがある。




どれにしようかなぁ


んー、二人三脚は、相手がいないから、無理として、徒競走は走るのめんどいしな〜、障害物競走は、それこそめんどいしなぁ〜、借り物競走にするか、簡単そうだし。




「決めたやつから、自分の名前書いていけー」


担任の指示が入る。


よし書きに行くか。


立とうとした時、



「種目何にする?決まってないなら、一緒に二人三脚やらな「キーンコーンカーンコーン」


白井がなんか言い終わりそうなとこでチャイムなった。



「次の授業でも種目決めだからそのままで、それじゃあ号令!」




授業が終わった。



白井なんか言ってたよな?


「白井なんかいっ「マナー!一緒に二人三脚しねー?」


柴崎が遮った。



俺は静かに何事もなかったかのように前を向く。



「なぁ一緒にしようぜ!」


声がでかい。



「えー?どうしようかな?」


白井困ってるじゃん。


そこでまた始まりのチャイムがなった。



「はい、さっきと同じだ。決めた奴から書いていけ」


担任が言う。


俺は、黒板に書きにいく。



書いたあと静かに戻る。



そこで白井が


「借り物競走にしたんだ?わたしそうしようかなぁ〜」


恥ずかしいそうに言った。



「でも柴崎に誘われてなかったか?」



「断りたいんだけどね。」



「結局決めるのは、自分自身だから良い方に傾くか悪い方に傾くかは自分次第だよ」



「そうだよね。自分の意思でいくよ」


そうすっきりした顔はとても美しく可愛く見えた。




そして、白井は、徒競走にしていた。







柴崎は悔しそうにしていた。



どんまい。




もう少しで体育祭かぁ〜。


二代イベントのひとつ。俺みたいな陰はいる必要性ある?



いや!あると思っていこう!



借り物競走、はりきっていこうかな。


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