八話 週末

今日は週末だ!


何しよう。前買ったミス○ルのライブDVD見よう。


「龍宝ー」


ん?母さんか?


「何ー!」

なんだろう。

「今から、ショッピングモール行くけど、行く?」

「行かないよ。」

行くわけないだろ。同級生と会いたくないし。

「あら、そう。ミス○ルの最新のCD売ってるのにね。

ざんね「行く!!」行くんか。」

これは買わないとな。

「わたしも行く!服買いたいし。」

悠華も来るのか。


「その前に、身だしなみ整えなさいよ。」

確かになボサボサだし。

「よしワックスつけよう!」

「えっ」

「恥ずかしいわよ。その格好で、ママ友に会っちゃったら。来て洗面所。」

「えー」

バレる心配ないからいいかもしれないが、なんかいやだな。

「はい来てきて」


「出来たよ」

「あーありがとう。」

ん?誰だ?

「これ俺?」

違うな。イケメンとは思わないが。

「行くよ。」

「わかった」

ウキウキするぜ。


「悠華行くよー」

「はーい!ん?お兄ちゃん!?別人じゃん。カッコいい!」

「当たり前よ。私の子よ」

何いってんだか。




--------------------

「ミス○ルのCDはあっちね。私たちと反対方向だわ。買い終わったら、lineして」

「わかった。」

「うん。じゃあね」


よし行くぞ!


なんか見られる気がする。

陰キャがいたらダメなのか。


気にしないでおこう。


「キャー」

「可愛いね!」

「有名なモデルさんだよね!」


ん?撮影か?雑誌か?


今はCDだ!



--------------------

撮影班


「カナタくん遅いわねー。この場所借りれる時間限られてるのに。どうしよう。」

「どうしましょう。押してますよ。時間。

代役出します?それしかないっすよ。」

「んーでもその代役がいないのよ。いい人いないか--!!いた!!

あの子にしよう!!」




・・・・・・・・・

「すいません。ちょっといいですか?」

ん?誰だ?

「何ですか?」

「今雑誌の撮影しているんですが、相手役がいなくて、あなたに協力して欲しいんですが。」

ええ。何故俺?

でもCD買ってすぐ帰りたいとこなんだけど。

「今買い物中で、家族と来てるんですよ。」

このCD早く買いたいしね。

「そこをなんとか。!」

んー

「このCD欲しいんですか?」

「うん。まぁ」

「そうでしたら、このCD以外にも欲しいもの買いますのでどうかお願いできませんですかね。」

ええ!?くれるのか?

んーでもなぁ。


ん?スタッフ多いな。大事な撮影なのか?

俺にできるならやるけども。

それにCD以外にも欲しいけど罪悪感あるし、


「俺でよければやりますよ。「本当ですか!?」

後買わなくていいですよ。ボランティアみたいなものですから。あと大事な撮影っぽいですし。」

「ありがとうございます!」

「ちゃんとできるかわかりませんが。」

「大丈夫です!」


本当か?緊張するな。

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