七話 変だな
池宮と話しながら、学校へ向かう。
教室で別れた後、気を引き締める。
おはよう。なんか言っても誰も返してくれないだろうから言わない。
自分の席に座ろうとする時、
「お、おはよう」
え?白井?俺に挨拶?
返しておくか。
「ああ、おはよう」
すると嬉しそうな顔をして友達の方へ向かっていった。
なぜ嬉しそうな顔なんだ?
昼休み だ。
この時間は一番いいな。
ぼっち飯だがな。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
「おーい、みんな今日カラオケ行かね?行くよな。
真奈も来るだろ?」
三崎や勝村、白井等が騒いでいる。
…うるさいなぁ
「いや、大丈夫…」
「どうしたの!?真奈」
「ほんとだよ!いつも一緒に行ってたじゃないか。」
「ごめん。ほんとに嫌なの…こういうのは、やめるって決めたの…」
「ええ!?」「え!?」「「えっ!?」
みんな騒然とした。
「いつもと違うじゃないか!」
「今日から辞めるの…そういうのは…
ごめん…」
ん?こっちみてないか?
俺が悪者か?見るなよこっちしおらしい顔で、
こっち来るなよ。
俺昨日苦手って言ったよな。こっち来るなって、
ぼっちの俺に近づくような人じゃねーだろうよ。
注目浴びてんじゃねーかよ。
気付けば俺の目の前だ。
「わ、わたしのこと嫌いかもしれないけど、ほ、ほんとに変わるから、私変わるから、」
「え?」
そのまま席に戻っていった。
みんな騒然としている。
………なんだよ
どういうことだ?…
沈黙状態がずっと続いた。
俺は静かに、飯を食った。
白井に見られながら。
居心地悪い、
すると、
「あのぼっちがしたんじゃないか?くそぼっちが、
陰キャのくせに、ちょーしのんなよ。」
調子乗ったか?
いつだ。ほぼ喋ってないし。
「ね、ねえ、」
なぜ話しかける。
「どうした。」
「れ、連絡先交換しない?」
えっ、なぜだ。
ぼっちの俺の連絡先もらっても、意味ないだろうから、断るか。
「携帯の充電切れてて、使えないんだ。ごめん。」
よしこれでいいだろう…
「そ、そうなんだ。ごめん」
めちゃくちゃ残念顔してる。
なんで!?
廊下側を向きながら飯を食べた。
目が合ってる気がする。
誰だ?
吉岡愛理じゃないか。
苦手な人だ。こっちを見てる。??
顔が赤いな。
白井と同じ感じだな。
女子ってよく分からん。
やっと帰りのホームルームだ。
やったぜ。
なぜこんなに嬉しがってるかというと、明日は
なんと、ぼっちの大切な日週末だからだ!!
よし早く帰ろ!
「じゃ、じゃあね龍宝くん」
ん?白井か、最近よく俺に絡むな。
まぁ今は機嫌いいから気にしない。
「うん、じゃあね。」
顔赤くないか?
いいや
明日は週末だ!
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