第25話
トカゲに肩車してもらってスライム狩りに行く。
新装備のスコップの威力を見せてくれる!!そう思っていた頃がありました。
何でだろうね。ゴブリンが出てきやがった。今日はスライムの気分なんだって。もしくはデロデロクラゲ見つけて、レベル爆上がりになっちゃいました。てところだろうが!!
「まんが日本昔ばなしに出てきそうな奴だな。緑色でキショい……。」
ぐれ子の言い分はもっともだ。『餓鬼』って奴に似ている。お腹がポッコリしている。『ゲヒッ、ゲヒッ』って息遣いが気持ち悪い。
「キシャー!!」
トカゲが突っ込んで行き、円型の盾を横凪ぎした。クッソ重い盾なので当たったゴブリンからは『ボギギ』とか骨がイカれたであろう音が聞こえた。吹っ飛んで口からは血反吐も吐いている。内臓も持っていかれたのだろう。死んだな……。
「グロいな……。」
「大丈夫か?」
「気持ち悪いけど、そこまで気にならないかな?」
ぐれ子はこういうスプラッタに強いみたい。トカゲはバールでゴブリンに念の為のトドメを刺しつつ、心臓辺りをグリグリしている。石みたいな物を見つけて渡してきた。
「魔石って奴だな。トカゲは思った以上に役に立つな。」
ぐれ子は喜んでいる様な、ホッとした様な顔をしている。
魔石の場所まで知っているとは油断ならないトカゲだ。それにしても、何故に攻撃にバールを使わない?バール→盾→尻尾って言ったじゃん。教えたじゃん。円盾だけど歪んだりしてないよね?
その後、ゴブリンが何匹か出てきたけど、盾を鈍器代わりにしてトカゲが全部狩ってくれた。無理言ってクソ重い頑丈な盾を貰って良かった。壊れていない。
俺とぐれ子は穴を掘ってゴブリンの死骸を埋めつつ、薬草とかを採取していた。スコップが役に立った。こう言う感じの役に立ち方はもうちょっと後だと思ったんだけどなぁ……。
ゴブリンを狩ったのにレベルっぽいのは上がらなかった。何ぞこれ?
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