第20話
料理人と間違えられて、手伝わされる羽目になった。
間違いは正すが、厨房は使いたいので手伝う。トマトがこの世界にはあるので今度はトマトケチャップでも作ってやろう。
トマトケチャップはトマトを湯剥きして、ヘタを取り、ざく切りにする。カットトマトのトマト缶が使えると便利だ。
ざく切りトマトを鍋に入れて焦がさない様に煮詰めながら、ハーブソルトを入れて味を整えれば完成だ。本当なら、酢とか、砂糖とか、ブイヨンとかあると味に深みが出るけど……。無いものねだりしてもしょうがない。
味見にフライドポテトを作って渡す。ケチャップにみんなが喜んでいる。こんなドロドロの真っ赤な汁は、あんまり使われなかったのかな?
次はいつ来てくれる?って料理人に聞かれたから、ケチャップが受け入れられたら、トマトとパスタの他にソーセージ、無ければ肉。玉ねぎ、ピーマンを準備してくれたら行くよと言っておいた。(ぐれ子、通訳)次はナポリタンか、ミートソースパスタで良いだろう。
「お前は一体、何がしたいんだ?」
お料理教室の帰りにぐれ子に聞かれる。確かに何がしたいんだろう……。困った質問だ。
「だって、あんまりにもご飯のレパートリーが同じ過ぎて、飽きて来るんだもん!しょうがないでしょ!」
「旅には出ないのか?」
「他の奴らに便乗して出ていこうと思ってる、って前にも言ったけど、しっぽ達以外は何しているのか分からないんだよね。レベル上げでもしているのかな?」
「準備はしなくて良いのか?」
「まずはお金だけど、料理人にレシピ売っているから、まあまあ稼げてる。
あとはぐれ子のレベルが上がってキャンプ用品か、弓が買えると嬉しいなぁ。どっちも買えるとなお良い。
他には奴隷が買いたい。裏切れなくなっているんでしょ?護衛役をつけないと。」
「一応は考えているんだな……。」
失礼な!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます