第19話
うすしおポテチが城の使用人の間で人気が出てきた。王族とか城に出勤する貴族にはまだ出していないらしい。姫さまが騒ぎになっても困るからと言ったら、皆が守ってくれている。人望が厚い。
でも塩は飽きた。ご飯も塩。ポテチも塩。ここは出汁に行くべきなのか?それともマヨネーズに行こうか?自分達だけ醤油やソースを使うか?悩む。食生活の充実は急務といっても良い。ここは相談しよう。
「ぐれ子〜。先生〜。塩飽きた。でも醤油とか買って使ったらバレそうだし、マヨも作ったらバレると思うの。出汁は滅多に見ない骨か海産物、季節的に無理なきのこだし、どうしよう?」
「バレたく無いのか?」
「うん。面倒でしょ?滅多に手に入らない胡椒だって買えるのが分かったら、良い様に使われちゃうよ?」
「そうですね。皆さんに都合良く通販のスキルを解釈されているなら、タマ君とぐれさんには知られない方が好都合かもしれませんね。」
「じゃあハーブソルトとかならどうだ?」
「作り方が分からん。」
「タマが言っただろう?買えば良いって。原材料名を見たらアイテムボックスに入れておけばいい。あとは作って料理人のおっさん達に渡そうぜ。」
「ぐれ、凄い!!」
同じ塩味だけど配合変えれば、飽きづらくなるかな?
無難にクレイジーソルトを買った。クレイジーソルトは岩塩に胡椒、玉ねぎ、にんにく、タイム、セロリ、オレガノを入れたものだった。玉ねぎは水分多いし、胡椒は高いから抜いて、その代わりにパセリを入れて作った。
塩は水分を飛ばすために炒める。あとは乾燥させて粉にしたにんにく、タイム、セロリ、オレガノ、パセリと混ぜるだけだ。塩とハーブ類は3:1くらいが良いみたい。1:1だと俺はハーブがキツい
あとはクレイジーソルトのレシピと今回作ったハーブソルトのレシピと実物を料理人のおっさんに渡した。念を押して開発したのはおっさんだと言う事にして貰った。
その日の肉は久しぶりに美味しかった。
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