第18話
朝起きたら、新しい形になっていた。お腹にぐれ子。俺の頭を抱える様に背中に先生。素晴らしい挟まれ具合になっている。これだけで異世界に来てよかったと思える。ありがとう、ピカピカ。自爆は極力やらない。
”ありがとうございます“
神託、軽っ!!
今日からご飯はしっぽ達3人も一緒になる。俺ってまだクラス全員に会ったことがないんだよね。無理して会う必要もないか……。
ご飯食べ終わってすぐにぐれ子は剣鉈を買ってしっぽに渡した。昨日、こっちのお金や、金銭に換えらるものは円に換金できる事は言ってあるので、他に必要なものは代金を支払ってからと言う事にした。
ご飯の後は、今からぐれ子に、昨日の事を証明するためにポテチを作る事にする。
姫さまに言ったら良いって。むしろ作って欲しいみたい。簡単だからありがたく作らせてもらう。
ここ王城の厨房だけど良いのかな?隅の方だから良いと思おう。
ポテチの作り方はじゃが芋をよく洗って、芽や皮が青くなっているところを取り除く。何故か驚かれる。毒だぞ、ここ。
皮を剥くか剥かないかはお好みだ。面倒だから皮は剥かない。
次に薄くスライスして、薄い塩水にさらす。軽く洗ってデンプン質な滑りを取る。滑りがある程度取れたら清潔な布で水気を取る。揚げる時に水弾くからな。
あとは鍋に2、3センチくらい油を入れて揚げる。オリーブオイルがあったから、あんまり匂いのしないやつを貰った。
2分くらい経つと芋の縁が上がり始めるのでひっくり返す。柔くても気にせずにひっくり返す。
ひっくり返したら硬くなるまで揚げる。硬くなって色が着き始めたら、油から取り出す。
色が着いてからとか焦げたりするからここは手早くやるのだ。最後に塩を振って出来上がりなのだ。
ところどころ焦げているのはご愛嬌だ。だって薪で火力出すから加減が難しい。料理人の人達も含めて試食タイムだ。皆、美味しそうに食べてくれている。
「ぐれ子、こっちの世界でも作れるから、他の物も問題無いよ。」
「そうだな!!」
なんか嬉しそう顔だ。ものは買えるし、実物も出せるから料理のヒントにもなる。通販スキルはやっぱり良いスキルだと思うんだけど、やっと分かってもらえた様だ。
作り方は先生を通して料理人にも教えてあげられた。なんか感謝された。未だに長文だと分からない。読み書きな、飽きた。それにしてもこれくらいで喜ばれるならチョロい気がする。
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