paw-38 闘い、終わって - 03
side:B (仮面少女の独り言)
=^ΦωΦ^= =^・×・^= =^◎ω◎^= =^・д・^= =^Φ*Φ^=
「――さぁ、
先程の騒ぎで
それはこのような荒事ばかりではなく、王宮内での噂好きの雀たちの口さがない言葉に対しても、自らへの不興は構わず相対されて。
今回のこともそう。今度こそは自分が一人前に戦える、と証明したくて、危険は承知の上であの舞台に臨んだというのに――。
結局は、この
今の
そう思うと、不意に目頭が熱くなってきました。駄目、こんな所で――。
「――あぁ、怖い思いをさせてしまいましたね、大丈夫ですか?」
違います!! 大丈夫です、が、そうではなく――。
「私もまだまだ修行が足りませんね。これでは護衛としては失格です」
まるで全てが自分の咎であるように仰る
「――
一瞬、ちょっと驚いたように耳をぴくんとさせる
「――ふむ、怖くない、と言えば嘘になりますが――」
「でしたら、
「それこそ考えるだに後が恐ろしいですよ、ふふ。まぁ冗談はさておき」
ちょっと考える様子で
「――まぁ、信じてましたからね、彼らを」
「それは、あの魔導師様やお仲間の?」
「ええ。古い知り合いですので。特にモンシャの魔法なら、まぁ何とかなるだろう、と」
「とても信頼しておいでなのですね」
「それは、まぁ」
それに、と
「あの局面で私が出来ることと言えば、せいぜい
流石にあんなモノ相手ではこの剣も役に立ちませんから――と冗談めかして仰る
そんな、そんなことを仰らないで――。
「
「それが私の仕事ですよ? ――それより、ご自身がお転婆であるという自覚はおありでしたか。そこは安心致しました」
「んもぅ!! またそうやってお戯れを――!!」
「――私に限らず、
「――っ!!」
そうですね。それは母上にも父上にも日頃から言われていました。
「まぁ、その際の一番手が私というだけですよ、名誉なことに」
「――解りました」
「結構」
「それでもいつか――いつになるか判りませんが――」
「
「
「それでは、今後はお忍びのご視察は控えて頂けると助かります――オトナの
先程とは一転、にーっと意地悪く笑われる
「――っ!!☆=^Φ*Φ^=☆」
――やっぱり、
でも何故でしょう、
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