paw-24 聖堂御前試合 - 03
「
「「「ぴぎゃぁぁぁーーーっっっ!!!」」」
3人分の悲鳴が響き渡ると同時に炎はふっと掻き消えた。
「「「……ぐ……ぐぬぬ……」」」
その中から這々の体で出てくる相手の3人。先程の集中豪雨をまともに被ったため土左衛門にしか見えないw
「……うーん……なんかこう、釈然としねぇが……」
ハーシィはまだぶつぶつ言っている。
「ま、待ちや!」
魔術師のジョドォ=ローンが錫杖を杖代わりに立ち上がって叫んだ。
「こ、このような姑息な手段で勝ったところでお主も納得がいかぬであろう!」
「あ、いえ、僕は別に――」
「納・得・が・い・か・ぬ・で・あ・ろ・う?」
当人は今にも倒れそうなくらいフラフラなのに妙に言葉の圧が強い。
「どー見ても
呆れたように溜息を吐くハーシィ。
「……どうしよう?」
「ま、余興代わりに付き合ってやればいんじゃね?」
「だいじょーぶっ!! ご主人なら負けませんっ!!( *`ω´*) ≡3≡3」
「えぇーー……(´・ω・`)」
恐ろしく相手方の扱いの軽いハーシィに、鼻息荒く信頼度100%のコロン。
やっぱりやらなきゃ駄目なのかぁ……と諦めたモンシャは、嫌々顔を上げた。
=^ΦωΦ^= =^・×・^= =^◎ω◎^= =^・д・^= =^Φ*Φ^=
「ふむ、そろそろ潮時だな」
「
「いえ、このままでは居並ぶ紳士淑女の皆様に些かサービスが足りないと思いまして」
「あら、クゥリエール殿、こちらの淑女2人を置いて行かれる程のことなのですか?」
「そう仰る大聖女様にしても、これではまだ目的は達せられないのでは?」
「それを貴方にお助け頂けると?」
「はい。他ならぬフロゥレリーゼ様の御為、不肖このクゥリエール、お手伝いさせて頂きましょう」
さっと立ち上がり優雅に礼をすると裏手に駆けていくクゥリエール。
周りの御令嬢や御婦人が頬を染めて必死に声を抑えている。
それを見送るもう
ハーシィがここに居れば間違いなく「そういうとこやぞ」と突っ込んでいただろう。
それらの様子を眺めている大聖女はうっすらと微笑みを湛えて何事かを思案している。
「ふふ、それは真実、
=^ΦωΦ^= =^・×・^= =^◎ω◎^= =^・д・^= =^Φ*Φ^=
「えーい、しっかりせぬか、キーヤ! ラーズン!」
まだ痺れでフラフラしている男性陣2名の尻を蹴飛ばして無理矢理立たせる魔術師ジョドォ。
ノリが完全に女王様というか姐さんのソレである。或いはこれが地なのか。
しかしモンシャの雷撃をまともに喰らった2人は立ち上がったものの、真っ直ぐ立っているのも困難な有様だ。
「ぅおのーれ、斯く成る上は、そこな魔導師、我と一対一の勝負を――」
えー……(´・ω・`)とあからさまに嫌そうなモンシャ。
ハーシィはもう仕事は済んだとばかりに盛大な欠伸をし、コロンは耳をぴこぴこさせてモンシャを見つめている。
これは魔導師同士の
「暫し待たれよ、選手交代だ」
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