第13話 王国最強と帝国最強
帝国の街道が終結する街——ゴートタウン。
開戦より半日が経過した今、図らずも一番槍を果たすことになったシルヴァレン隊は、シーナを筆頭に順調に敵を打ち倒し、危なげなく制圧を行なっていた。
戦闘が一段落し、体格に見合わない大剣を地面に突き立てながら、アッシュはシーナに声をかける。
「……あっけなさすぎませんか」
「そうね……。あまりにもお粗末な抵抗よね」
シルヴァレン隊が受けた損害はあまりに軽かった。
壮絶な戦闘予測とは裏腹に、せいぜい隊士の三人が軽傷を負ったくらいで、死傷者はゼロ。途中で幾度となく遭遇した他の部隊の面々も、壊滅的な被害を被っている部隊は片手で数えられるほどしかいなかった。
「こうまでなってくると、ゴートタウンは元から捨ててたってことですかね?」
「深読みと切り捨てるにはちょっと都合良すぎだし……どのみちここは落としたも同然だから、『街を敵に取らせる意味』を考えた方がいいかもしれないわ」感心した返事をするアッシュを尻目にシーナは、「とりあえず、もう一踏ん張りしなさい。このままいけば明日には美味しいディナーよ」
そうして隊士たちに激励の声をかける姿は、なんだかんだ隊長らしいのであった。
再び前進しようと姐さんが前に目を向けると——、
「あら、あっちから来てくれたのね」
帝国の兵士と思しき中隊程度の一団が、徐々に近づいてくるのを捉えた。かなり損耗しているらしく、その行軍に圧などは微塵も感じられない。
「どうするんだ? あれ、もうどっちかと言えば敗走してるように見えねえぞ」
「ほっとけばいいんじゃない? 『誇り』とやらに殉じようとしなければね」
ヒロの感想に、適当な答えを返すシーナ。
たしかにあの疲弊具合を見るに、小隊規模ですら相手にするのは厳しそうだった。
やがて敵方もシルヴァレン隊を捉えたのか、その行軍が一時止まる。朧げに見える彼らの表情は暗いが、投げやりとばかりに武器を構えだしたのをシーナは確認する。
「——やるわよ」
短く言い、シルヴァレン隊が戦闘態勢に入ったところで——、
「お前たちは下がっていろ!」
騎兵が一人、戦場に駆け込んできた。
両隊に割り込む形で、赤毛の馬は蹄鉄を鳴らす。
「なっ、ライオス将軍!」
とある帝国兵が、騎乗する男を見上げながら、驚きの声を上げる。
左眼下の戦傷目立つ、麗しの美貌をした男。……シーナは彼を知っていた。
一〇の軍隊を持つ帝国の誇る、『十将軍』が一人。
帝国最強と名高い将軍、ライオス・アルベルト。この戦いの中で、シーナが警戒していた数少ない一人であった。
彼が馬から勢いよく飛び降りると、帝国兵たちはこぞって近づいていく。そして尋ねる。
「北方の戦線に向かったあんたがどうしてここに?」
「北への襲撃は『あまりにも』敵兵の数が少なかった。おそらく陽動だろう。私だけでも急いで戻ってきたが……遅かったようだな」
「では……我が軍は、負けたのですか?」
すがるような帝国兵の声。彼ら一人一人の顔がそう問いかけている。
ライオスはわずかな逡巡を見せたが……はっきりと答えた。
「——ああ、負けた」
「……ッ。そう、ですか」
その目から光を失った帝国兵は、呟くようにそれだけの言葉を紡いだ。目に見えて落胆する彼らに、ライオスは静かに言葉を投げかける。
「だから、これ以上の被害を増やす必要はない。お前たちは、もう戦うな」
そう告げると、部下たちの間を縫いながら、グレイス隊の方に近づいてくる。
ゆっくり、ゆっくりと。
何かを踏みしめるように歩いてくる。
「ライオス将軍……? いったい、何を?」
部下のかすれた声に、彼は首だけを後ろに向けながら、
「——私には通すべき筋がある。このまま頭も降参では、死んでいった仲間たちに顔向けができない」
ライオスは優しく——されど強く、そう断言して。
「さて」グレイス隊にたった一人で向き合いながら、悠然と彼は言葉を紡いで、「その見目麗しい美貌……。ノールエスト……いや、かのアドベントの『
これに対し、シーナは悠々と己が部隊の先頭に立ち、
「お褒めに預かり光栄ね、ライオス殿。出会いがこのような戦場であることを残念に思うわ」
「私を知っているのか?」
「ええ、もちろん。このゴートタウンの侵攻に当たって、一番の強敵はあんたでしょうから、初めから警戒はしてたわよ。——でも……いまさら何をしにきたの?」
「…………そうだな……。最後に、『けじめをつけに来た』とでも言っておこうか」
静かに吐き出された言葉に、シーナはため息をつきそうになる。
(そういうこと……。ほんとにもう、軍人ってのは馬鹿ばっかり……)
その真意など考えなくても……子供でもわかるものなのだから。
「……真面目なのね」
「よく言われるよ」ライオスは、背後に控える仲間を見やりながら、「大方、『死神』に続き、一気にケリをつけにきたというところだろう? 我々の認識が甘かったよ。たった一人での陽動作戦なんて誰が予想できる」
「『死神』……ですって? …………ああ、なるほどね。上はまたあたしたちに秘密で、作戦を立ててたってわけ……。——気に食わないわ」
瞬時に事を理解したシーナに、ライオスは心底納得したという様子で、
「…………なんだ、そちらも同じか……。作戦のためなら部下にはなんの情報も伝えず、見殺しにする。まったく……変わらないな、どこも」
「……お互い、雇われの身だと大変ね」
「まったくだ」
共感したといった感じで頷くライオスに向かって、シーナは、「ねえ、質問なんだけど……一つ腑に落ちない点があるの。この街は、街道が集う重要拠点の防衛線なんでしょ? それにしてはいささか役不足じゃないかしら? 将軍さん。何か心当たりはない?」
「……私はただ、命令に従うだけだ」
にべもなく、しかし物悲しげに彼は答える。
「兵士の鑑ね、ライオス将軍。——あんたは間違ってないわよ。ただ、正しくないだけ」
「そう、信じたいものだな」
何かを諦めきった口調で吐露する彼。その気持ちは、シーナにとってわからないでもなかった。
だが——それでも自分はその感傷だけでは動けない立場にいるのだ。
「さて……歓談はこれくらいにしておくわよ。あたしとしては降伏してくれるとありがたいんだけど……あんたたちはどういう考え? お互いに全滅するまでやるのがお好み?」
「いや、降伏は受け入れよう。これ以上部下を無駄死にさせるわけにはいかない。——だが、言っただろう? 私は筋を通す、と」
瞬間——ライオスから凄まじい闘気が放たれた。
場の緊張感が何倍にも引き上げられる——。それは彼の味方であるはずの帝国兵でさえ例外ではなく、表情を強張らせて固唾を飲んでいた。
「姐さん。あのライオスって奴……やばい」
——そして。
今まで状況の変化に追いつけず黙っていたヒロはようやく口を開く。
ヒロの拙い頭で整理できた情報は、レインがまた危険な役目を担っていたということだけだ。それだけのことでさえ怒り狂いたくなるほどだが、なお凌いで微かな恐怖が前に出た。
「みたいねえ。最前線の総指揮を任されるだけのことはあるわ。もう片方のジョセフとかいう将軍がこのレベルじゃないことを祈らないといけないかしら」
「一対一じゃ危険だ。姐さんとオレとアッシュの三人で一気に叩こう」
敵の力量を見積もって、ヒロはそう判断した。
……いや、力量だけじゃない。奴の在り方も強さに直結してる。きっと、間違いなく。憮然と構える目の前の男は、自分の心に決めたもののために、この場に立っているから。
だから強い。
もちろん……ヒロもそれは同じ。そのために超えるべき壁もある。
今は、彼女に届かないけど。
いつか、いずれ……必ず辿り着くためにも引くわけにはいかない。
無論、勝算はあった。
ヒロは、血の滲むような鍛錬の末、『強化魔法』を進化させた。まだこれから何が起こるか分からないから、できるだけ取って置きたかったが、ライオスの殺気はやばすぎる。
出し惜しみせずに全力でぶつかろうと提案するが…………、
「——その必要はないわ、ヒロ。ここはあたしに全部任せて、あんたたちは先に行きなさい」
しかしそこで。シーナが待ったをかけた。
「なに言ってんだよ! あいつの後ろにもはいるし、姐さん一人に相手させるわけにはいかないだろ!」
「そうっすよ、シーナさん。ありゃ、相当な剣の使い手ですよ」
口々に言うが……彼女は、ふう、とため息。
「ヒロ、アッシュ。——うるさい」
不敵な笑みを浮かべながら、シーナは告げる。
わかってないわね、とでも言いたげな表情で。
……あれはシーナにとって作り笑いでもなんでもなく心からの笑みだということを、幼い頃の経験からヒロは知っていた。
「ノールエスト最強——いいえ、世界最強の魔術師が、『任せろ』って言ってんの」
——その刹那、『大気』の流れが変わった。
素人にもわかるほどの殺意の奔流が、周囲を渦巻き始める。
「ヒロ。『気になる』んでしょ? 」
声に含みを持たせて、シーナは問う。
あえて、優しく子供に語りかけるみたいに。
「それは……」
「攻勢の要であるあたしたちにさえ秘匿されていた作戦なのよ? まあ……そこの彼が言うには陽動みたいだし、とっくに撤退してるでしょうけど。『だからこそ』、事の顛末をあんたたちで確認してきてちょうだい。この紳士の相手は、私一人でなんとかするわ」
……尽くされた言葉は、この際どうでもいいのだ。さすがにここまで露骨に遠ざけられようとすれば、馬鹿でもわかる。
『あの「
「……わかった。気をつけてくれよ」
「あー、くそ。うちの隊長は融通が利かないからなぁ……。お互い無事だったら、今度デートしてくださいよ!」
ヒロはあっさり折れる。アッシュも、半ばふざけた口調で諦めたように首を振る。
「あたしとデートだなんて一〇〇〇年早いわよ、アッシュ」
「おい、言ってる場合か、この馬鹿アッシュ! 姐さんも乗るなよ!」
「部隊の指揮は二人に任せるから。『上』には適当にごまかしといて」
そんなヒロの怒りなんてどこ吹く風で、シーナは指揮系統をあっさり譲渡する(この部隊では、強い奴がえらいのだということらしい)。
「任せといてください!」勢いよく答えたアッシュは、仲間の方へと振り返って、「よっしゃ、お前ら行くぞぉ!」
それに追従するように、ヒロはシーナに無言で目配せし頷く。シーナはうっすらと微笑んでいた。
……いずれにせよ、そうと決まればここからは一刻も早く離れる必要がある。なにせ、彼女の本気の戦いに巻き込まれるということは、『自然』に立ち向かうのと同義だ。
ヒロたちがいれば『邪魔にしかならない』。
要するに——それだけ相手も『化物』なのだ。
シーナは、アッシュとヒロがシルヴァレン隊を率いていくのを見届けると、思わずにやけた顔を引き締めながら、ライオスに向き合う。
「『ここはあたしに任せて先に行け!』って……一度、言ってみたかったのよね」
「部下に、信頼されているのだな」
「そうじゃないと隊長なんて務まらないでしょ。——仲間は絶対死なせない」
「……もっともだ」
ライオスは言葉少なに、剣を自然体に構える。
帝国の中隊も、すでに戦闘域から立ち去っていた。
(……おしゃべりはここまでってわけね。もう少しだけ話してみたかったけど)
口の中だけでシーナは呟き、いつでも戦闘行動に移れるよう意識を集中させる。
それを気取ったライオスは、口の端にひっそりとした笑みを浮かべ、
「簡単に負けるつもりはないが……もし私が負けても、部下には手を出さないでほしい」
「あんた、優しい男ね。嫌いじゃないわ。あたしの名にかけて約束してあげる」
「……感謝する」
——お互い、これ以上の言葉はいらなかった。
闘気を高め合う二人の周りには、敵も味方も誰もいない。ただただ、風の音だけが空間を支配する。
ザザッ。
それは、どちらが地面を踏み締めた音だったのか——。
ライオスは地面を蹴り出し、常人では捉えきれないスピードでシーナに接近する。その剣を振り上げて斬るまでの動作は瞬きよりも速い。
その一陣の風を前にして……『
「——纏え」
シーナの麗しの肉体に叩き付けられた剣撃を、彼女は右腕で軽々と受け止める。ブゥン! という風が吹き荒ぶ音とともに、ライオスの剣は弾かれた。
どんな鎧よりも強靭な風防御魔法、『暴風の鎧』だ。
生半可な攻撃ではその下手人ごと吹き飛ばしてしまうほどだが、さすがは帝国最強。弾かれたと見るや否や即座に手首を返し、二撃、三撃と打ち込んでくる。
だが、最上段から振り下ろされた今までで一番重い斬撃を余裕綽々と受け止めるシーナを見て、ライオスは感嘆の声を上げた。
「なるほど、まずはその鎧から貫かねばならないようだ」
剣と腕での鍔迫り合いを数秒だけ演じると、ライオスがひらりと身を後退する。
「
彼の着地際にシーナが『
(判断が早い……)
線の攻撃で弾かれるなら、点の攻撃で——。
この短時間で『暴風の鎧』の弱点を看破し、なおそれを実行に移す実力があることが、何よりも恐ろしい。
「やっぱり、あんたはここで倒しとく必要がありそうね。あいつらじゃ一〇秒で死にそうだから」
雨霰と化している刺突を器用に『
「私も同じ心づもりだ」
手刀が虚空を薙いだ風切り音と同時、どこか甘い声が響く。耳元で囁くだけで何人もの女を虜にできるであろう美声は、とてもとてもこの戦場には不釣り合いだった。
ギュイン‼︎
幾度目かの斬撃が、腕と交差する。二度目となる鍔迫り合いが巻き起こり、シーナはライオスを押し戻そうとするが……悔しいことに微動だにしない。ここでようやく、男と女の単純な腕力の違いがモノを言う羽目になった。
もう少し鍛えておくべきだったかしら……?
あえて鍔迫り合いを流すように弾き、一回転。勢いをつけて斬り込むが……身を捻って回避された。
(——まずい)
安易に斬り込みすぎた。
「ふっ」
わずかに聞こえた不吉な息遣いが、永遠のように感じられる。
急所を狙った死角からの刺突に、咄嗟に体をくの字に曲げたシーナは、あえて魔法で自身の体を後ろに吹き飛ばす。
素早く着地し体勢を整えるも、
ポタッ、と。
腹から滴った赤い液体に顔の半分を引き攣らせる。まともには食らっていないが、脂汗が滲むくらいには危険な一撃だった。
「あれをかわすとはな。的がでかいゆえ確実に仕留めたと思ったのだが……まだまだ浅いか」
「……あら、女性にでかいは……失礼じゃない? あんたは紳士的な男だと、思ってたんだけどね」
「日頃より屈強な男どもを従えている不肖の身に、淑女の扱いを求められても困るというものですよ、シーナ嬢」
手傷を負わされても未だに余裕ある表情を浮かべるシーナに、ユーモアで返すライオス。
「私も貴女とは、別の時、別の場所で出会いたかった」
その言葉を皮切りに地を駆けてくる男を見据え——シーナは。
後方に大きく飛び上がる。
「ッ! 逃げるか!」
「違うわよ」
時計台のような建物に軽やかに着地したシーナ。すかさず地面を蹴り上げて追撃してくるライオスを『
……なに、『本物の魔法』を使うための、ほんのひとときの時間稼ぎだ。
シーナは目を瞑り体を広げて、無防備を晒す。
高速戦闘中にあるまじき行動だが、彼女の口ずさむ音を読唇したライオスは——。
(厄介な魔法が来る……!)
たった一節を聞いただけで、直感的に危険を察知していた。
ライオスは魔女が陣取る時計台に併設された建物まで駆けると、窓枠に足をかけ、よじ登っていく。
そうして、彼が、
屋根に足をつけた直後——。
「——ゔっ……」
彼の表情が一転して歪んだ。
一定空間の酸素を離散させ無酸素空間を作り出す、大気制御魔法。
相手がどんな化物じみた実力を持っていようと、生身の生物である限りはこの空間でまともに動くことはできない。いわば、シーナの切り札だった。
だが。
それでもライオスはパニックにならない。
状況を判断すると同時、即座に呼吸を停止。大技を放って集中力を消費したシーナ目掛けて突進する。左腕で迎撃するも流石に驚いて目を見開く彼女と、鍔迫り合いを再展開。
……しかし無酸素空間の影響あって、先ほどのようにパワー勝負で押し勝てない。
剣を弾かれたライオスは、のけぞって回避しようとしたが、ついにシーナの右の手刀が彼の肩を捉えた。パッと鮮血が跳ねる。
——そして。
今度は、シーナの顔に笑みが浮かぶ。
(もらった)
肩を貫いたまま余った左腕で急所を抉ろうとする彼女は………………。
甘い、と。
口の動きだけで、ライオスがそう呟いたのを、目の端で捉える。
グィン!
体勢をギリギリで立て直したライオスは、剣風とともにシーナの左腕を弾いた。
「くっ」
これ以上の踏ん張りは無謀と判断した彼女は、慌てて肩から手刀を引っこ抜いて飛び退く。
……が。
甘いよ、と。
それを見越していたのか、ずいっと前に飛び出したライオスが深く斬り込み、銀閃の一撃をもってシーナの心臓を狙う。
両者の体感時間が数十倍に引き延ばされたのち、二人の動きが重なるように停止して——。
「な、……ん、だと……」
苦鳴を上げたのは、ライオスだった。
たしかに彼は、寸分違わぬ急所に必殺の一撃を叩き込んだ。たとえ防御が間に合ったとしても、追う連撃で優位展開に持ち込めるはずだった。
……だが、掴まれた。
シーナが、『暴風の鎧』を纏っているとはいえ、五本のか細き指で、瞬間的な刺突を掴み止めたのだ。
その芸当を可能とさせたのは、彼女がこれまで培ってきた戦闘の『感』である。お互いの力量が同等であるからこそ、容赦なく確実に仕留めにくるというその遊びのなさを、シーナは信じた。信じて、胸の前で構えていた。
——その読み合いで、この戦いは完結していたのだ。
そっと。
愛しい男に触れるみたいに、ライオスの胸に手を添えるシーナ。
「甘いのは……どっちかしらね?」
「……見事」
最後の最後に絞り出すように、ライオスは、言った。
直後——。
「——
ゼロ距離で、最大の『
心臓を貫かれた帝国最強は、優に二〇メートルは吹っ飛んで屋根から落ちると、地面をゴロゴロと転がった。
——この街の行方を決定づける、両軍最高戦力の戦い。
死闘を制し、その場に立っていたのは『
帝国『十将軍』最強、ライオス・アルベルトの敗北とほぼ同刻、発光色の狼煙が打ち上げられる。
ゴートタウンは王国軍の侵攻により————陥落した。
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