花束

第1話

女の人は、基本的には花が好きである。

「私には、花を飾る趣味はない」

そういう方もいる。

でも、大半の女性は花が好きである。

老いも若きも・・・

なので、女性に花束をプレゼントする男性も多い。

女性も喜んでくれる。

（嫌いな男性からなら、迷惑だろうが・・・）

しかし、本数や花言葉まで意識されるとかなり厄介。

「〇〇くん」

「何？」

「明日、薔薇の花束持ってきて」

入院していて、久しぶりに学校に来た女の子に言われた。

その子は冗談だったが、その子が好きだった僕は、

真に受けて、持って行った。

「ありがとう！」

とても、喜んでくれた。

そしてあっという間に、学校中に広まった。

嬉しかったのか・・・

わからない。

後日、手紙をもらったが、

「わたしも、〇〇くんに会えてうれしい」

そう、書かれていた。

わからなかったが、その意味を最近知った。

贈った本数は、５本

その意味は、

【あなたに出会えた事の心からの喜び】

全くわからなかった。

ちなみのその子とは、卒業以降は会ってない。

幸せにはなっていると思う。

・・・７本にしておけば、良かったな・・・

（意味は、ひそかな愛）