娘が通う小学校では、今、連続して、上履き隠し事件が発生していた。
そのことへの注意喚起として、学校からの連絡を受けたのは、この物語の主人公である父の仕事がひと段落した時だった。
その内容を娘に話した時の娘の返答に、苦労をかけている今を乗り越え、そこに成長を感じた主人公。
そして、その後、ふたりで出かけた先が……、スーパー銭湯。
更なる成長を、少し寂しく、少し嬉しく思いながら、後日行われた授業参観へと参加する、父。
その教室で見つけた、娘の想いに、思わず……。
ここまでは、ハートフルなミステリーである。
本当の意味での解決は、この物語の先にあるけど。この、父なら、きっと、それも解決してくれそうだ……。
家族の物語だとしても、とても素敵だと思う。