第4話サラマンダー
やぁ、皆さんこんにちは!私が木に転生してから3ヶ月経ったぜ!え?何でいきなり3ヶ月も経ったんだって?逆に木の状態で毎日特筆すべき事が有るとお思いで?有る訳ねーだろ。
いきなり暴言吐いたけど今日こうして語り出したのには理由がある。
ズバリ!言葉を覚えたぜ!!それだけかって?大きな一歩なのだよこれが、今まで見るだけだった村の様子を音でも理解出来る様になったのだ!これは良いぞ唯祈られ、経験値を得るだけじゃ申し訳ないからな。
因みに今の私のステータスはこんな感じだ。
名前 無し
Lv26/50
種族 霊木 チェリーブロッサム
種族特性 霊木 「祈願」
HP1238/1238
MP1689/1689
ST0/0
移動能力0
物理攻撃0
魔法能力753
防御力2345
基本アビリティ
「魔力結界Lv1」
種族アビリティ
「光合成」「毒合成Lv5」
魔法アビリティ
「回復魔法Lv5」「水魔法Lv6」「土魔法Lv6」「風魔法Lv5」「光魔法Lv3」「闇魔法Lv5」「空間魔法Lv2」「雷魔法Lv3」「幻夢魔法Lv5」
ユニークアビリティ
「魔力操作強化超特大(特殊)」「魔力回復強化超特大(特殊)」「植物魔法Lv3」
AP2100
称号
「転生者」「御神木」
と言った感じになっている。
だいぶ育ったんじゃないかな?移動できないから魔法育ててるのは趣味みたいなもんだけど。
APもだいぶ溜まったな〜100ポイントだけ「魔力結界」と言うかアビリティに使ったけどね、「魔力結界」は文字通り魔力を使って結界を張るというもので強度の調整とかも出来る。
3ヶ月の成果はこれくらいかな、おっと、人が来たぞ!あの美人さんだ。
「御神木様…お腹の子が無事育つよう御見守り下さいませ」
(経験値を獲得しました)
(レベルが1アップしました)
美人さんは毎日私の所に祈りに来る、まだお腹が大きくなったりはしてないが妊娠しているらしい…私は正直言って妊娠とか言われてもよう分からんので力になれそうにないな〜折角言ってる事が分かっても出来る事は少ない…美人さんのことだけじゃなく他の村人のことでもいきなり木が魔法を使ってきたら驚くだろうし。
おっケモミミオッサンズが狩から戻ってきた、狩で狩った獲物は基本村で消費するみたいだが毛皮とかは月一でくる行商人に野菜と交換して貰ってるみたいだ、って!怪我人が何人も居るじゃないか!3ヶ月間毎回無傷で帰って来ていたのに!一体何が出たんだ!
「幻夢魔法Lv1幻霧」を使って森の中を探るとそこには巨大な生物がいた、前世の知識で言うならティラノサウルスっぽいやつだ、村に向かって全力疾走中、これヤバいんじゃね!?
ケモミミオッサンズもそれがわかっているのか動ける者は村の入り口に武装して集まっている。
私はどうしようかな…そうだ!「リモートヒール」を使って怪我人を回復しよう!遠隔だから私がやったって事は分からないはず。
そうと決まればさっそく
(「リモートヒール」!)
いきなり回復されたケモミミオッサンは周りをキョロキョロして首を傾げる。
ケモミミオッサンがキョロキョロしてんのヤバいわ〜木だから声を上げて笑う事はないけどとてもおかしな光景だ。
それは置いといて次々とケモミミオッサンを回復させる、ケモミミオッサンズは回復されたことに気づくと武装して仲間の元へ向かって行った。真面目だな〜。
丁度その時、森の中から咆哮が響き渡る、ケモミミオッサンズに緊張が走る、それが歩くたびに地面が揺れる、森の中から現れたのは赤い恐竜の様な魔物だ。
(「鑑定」!!)
サラマンダー(混乱)
Lv5/50
種族特性
「火鱗」「下位竜」「火竜」
HP3406/4678 MP897/1349 ST1367/1367 移動能力 987 物理攻撃 3800 魔法能力 2867 防御力 3567
アビリティ
「咆哮」「火魔法Lv6」「火炎耐性Lv10」「斬撃強化Lv4」「物理強化Lv3」「噛み砕き」「テイルウィップ」
称号
「火龍の眷族」
サラマンダー
下位の火竜、頑丈な顎と尾による攻撃は非常に危険。「火魔法」も使う為近距離、遠距離共に高い戦闘能力を発揮する。知能も割と高い。危険度Dプラス
「火鱗」
物理攻撃を受けた際対象に火炎によるダメージ。
「下位竜」
防御力に60%のプラス補正
「火竜」
火による攻撃に180%のプラス補正。
「火龍の眷族」
火龍の眷族たる証 火による攻撃に30%のプラス補正。
何じゃこりゃ!!化け物だろ!てかこれで危険度D+っておかしいだろー!!
どうする!?取り敢えず「魔力結界」を張ろう!
(「魔力結界」!!)
私を中心に結界が広がる、明らかにケモミミオッサンズに気づかれたが仕方あるまい。
サラマンダーは結界に気づくと体当たりしたがびくともしない、ハッハー見たかー!これで入って来れないだろー、ケモミミオッサンズも警戒は解いていないがホッとしている様だ。
サラマンダーは数歩後ずさると口を大きく開き、そのサーベルの様な牙が輝いたかと思うと、バリィーンという音と共に結界が砕かれた。
なっ何事〜!牙が輝いたって事は「噛み砕き」か?アビリティも鑑定しておくべきだったか。
「噛み砕き」
牙と顎の骨と筋肉に魔力を流し噛みつく攻撃、一時的に物理攻撃を3倍にし防御を貫通する。
「テイルウィップ」
尾を振って行う強烈な一撃、貯める時間が長い程威力が増す。
どっちも強いやん!何で見なかったさっきの私!ともかく結界は突破されてしまった、ケモミミオッサンズは応戦しているが次々と吹っ飛ばされていく、幸いまだ死者は出ていない様なので「リモートヒール」で回復しているがそのうち間に合わなくなりそうだ。
仕方ない私も攻撃しよう。
(「水魔法Lv4水槍」!!)
3メートル程の水の槍がサラマンダーに突き刺さる…と思ったが少し切り傷が付いた位だわ…硬すぎだろ!ケモミミオッサンズはいきなり水の槍が飛んできた事に驚いたがそんな事気にしている場合ではないと私が付けた傷に攻撃を仕掛ける、致命傷ではないが確実に効いている!
サラマンダーが火魔法でケモミミオッサンズを焼き払おうとするがすかさず私が水魔法で防ぐ、そしてまた水槍で攻撃ケモミミオッサンズは私がつけた傷口に攻撃を仕掛けるが私は同じ所には攻撃しない、それはケモミミオッサンズが攻撃出来るポイントを増やす為でもあるが…
サラマンダーの全身まで水がかかってきた、次で決めよう!
(「雷魔法Lv3スタン」5連発!!)
サラマンダーがビクンとした後地面に倒れたHPは0何になって無いが「スタン」により動きが封じられたのだ。私は水槍で傷を付けつつサラマンダーの体を濡らす事でスタンの効き目を上げたのだ!!「雷魔法」は覚えられたが私と相性が良い訳じゃないので水槍で濡らす事で効果を底上げしたのだ、それでも5連発もしなければならなかったが。
ケモミミオッサンズが動けないサラマンダーの傷口に次々と槍を差し込んでいく、流石のサラマンダーも動けない状態で傷口を抉られ続けるのは耐えられなかった様で程なく絶命した。
(経験値を獲得しました)
(レベルが18アップしました)
おお〜!結構レベルアップしたな〜まぁだいぶ格上って感じだったもんな。レベル5でアレとか絶対おかしいって。
あっケモミミオッサンズが来た。
「御神木様我々を御守り下さり誠に有難う御座います!!」
(経験値を獲得しました)
(レベルが4アップしました)
こちらこそ経験値ありがとね!
これで私が魔法使える事がバレてしまったがどうなることやら…
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます