第49話 巻末おまけ:設定資料集

 ようこそ!

 おまけまで見て下さってありがとうございます!


 小説を書いてるにしては、あり得ないような書き方になってしまうかもしれませんが、ここでは私の普段の文の書き方で色々と書いていきたいと思います。


 世界観としては、イメージは良くあるファンタジーの世界ですかね。魔物がいて、魔法が使えて、いろんな種族がいて。今作では、種族としては人間以外殆ど出しませんでしたが。


 そして、秋紅音のところで創造神が地球のゲームに基づいて人を創造したっていう設定なのですが、それは悪役令嬢ものなど同じ設定でたくさんの作品があることを見て考えたものでした。


 地球以外にもたくさん世界があって、無数の世界に創造神がゲームを模した世界・人物を作っている。

 だから、たくさんの世界で転生者が居てざまぁが繰り広げられている、みたいな感じで。


 上手く伝わっていますかね?


 このおまけで1番書きたい設定が国についてです。

 アナログで紙に地図は書いてあって、地図を見て貰った方が分かりやすいのですが、載せられないので頑張って文章で説明してみよう思います。


 もし頑張れたら説明を見ながら地図書いてみてください!笑

(笑、とか入れたら引かれて見るのやめようってなるかなと悩んだりしたのですが、友人に話しかけるみたいに軽く書かせて下さい。異論は受け付けます。)


 魔王国と東国以外は全て陸続きの大陸となっています。イメージはオーストラリアと日本以外全部繋がっている感じですね。

 ただ、南アメリカ大陸と北アメリカ大陸は別れてます。

 アフリカ大陸とユーラシア大陸はくっつけて下さい! 地中海を無くして下さい!

 南アメリカ大陸はユーラシア大陸の韓国あたりにくっつけます。北アメリカ大陸は真ん中までユーラシア大陸にめり込む感じでくっつきます。


 書いてて私も良くわからなくなってきましたが続けます。


 魔王国はオーストラリアの位置です。東国はアメリカ大陸の間の海にあります。


 これで地形の完成です!!

 やっと、ここから場所の話が出来ます。笑


 アレグエッド王国はユーラシア大陸の中央にあって、1番大きな領土を持っています。

 地球で言えば、アジアとロシアの下3分の1と北欧を除くヨーロッパという感じですかね。


 カルクレアはアレグエッド王国の下、地球で言うとインドあたりにあります。


 セラ・アルバはアフリカ大陸、ルジエナは北欧、李煬帝国はロシアの上部です。

 本編の最後にエドワードが任されていたロンド地区はヨーロッパあたりと考えると、3国と接してて大変である場所だとわかりますね。


 旧メイエン地域は南アメリカ大陸に位置します。

 サシャ峠は大陸と大陸の境目です。


 北アメリカ大陸には、オルドロフが取引を実現させたオハミア朝があります。陸路はニダレ山という険しい山があり越えられないため、クレヴィア港からの海路のみとなります。


 位置関係は何となく理解していただけたでしょうか?

 では、次は細かい国の設定や周辺の地形について説明します。




 アレグエッド王国

 →近世ヨーロッパをイメージ。最も長く続く歴史ある国。王が統治している。国土が広く豊かな反面、人口が多く貧富の差が激しい。長年、周辺諸国との戦争が絶えない。

 カイルの出身地であるクレヴィア港町から、東国である和紗国とは南西路を使って、オハミア朝とは北西路を使って交易を行っている。

 四季があり、年中快適な気候である。




 絶対王政主義国家ルジエナ

 →王の命令が絶対という政治体制の国。好戦的な王が多く、戦を起こしては領土を侵略している。今代の王は特に好戦的で支配欲が強い。魔導機械に強いため、戦争時は人間よりも機械兵が多い。機械兵の為に多大な資金を投じている為、国の民は常に貧しい生活を強いられている。クーデターやテロが頻発しているが、王族が強すぎる為に毎度鎮圧される。メイエン地域から連れて来られた獣人たちが多数奴隷として扱われている。雪のような真っ白な肌に銀色の髪という身体的特徴がある。

 常に雪が降り、真夏でも初冬のような気温で寒い。

国の左側にイレイラ氷雪山という吹雪が絶えない大きな山があり、白い龍が住んでいるという噂がある。

その龍はリドルである。

 イレイラ氷山帯に囲まれ、容易に国境を越えられない。




 セラ・アルバ皇国

 →皇帝の治める国。ドワーフが暮らす街が領土内にあり、皇国自体ドワーフと人間が共生している。褐色の肌に黒の瞳という身体的特徴を持つ。

 機械的な科学技術や武具の製造に長けている。

 領土は殆どが砂漠と岩で、水は大変貴重。1年中熱く雨は中々降らず太陽が照りつける。

 遠い距離への移動や海を越える際も海路を進む船ではなく気球船を使い空路を使用する。戦争時も使用しているが、燃料の関係により度々補給が必要という難点を克服出来ずにいるため、あまり戦争時には重宝されていない。

 アレグエッドとの国境にリエット岩壁という岩山があり容易に越えられない。




 カルクレア自然同盟国

 →森に囲まれた国。主にエルフ族や精霊が住んでいるが、世界から科学者が集まっているため、種族は多数いる。どの国に対しても中立という立場を示していて、不可侵条約を結んでいる。魔法や薬学に特化していて、科学者が日夜研究に明け暮れる。

 薬や魔法薬のレシピ等文献の持ち出し、国内での書写しは不可。ただし、覚えて国外にて書き写すことは本人の努力として認められている。

 同盟国を出ると、再訪は最低3ヶ月はあけないとならない。(何度も出たり入ったりを繰り返して少しずつ簡単にレシピや文献を覚えて持ち出すことが出来ないようにするため)

 3年に1度カルクレアの者が国へ訪問しレシピや文献は破棄される。カルクレア側が検証を重ねて認められ公式に発表されたレシピや文献に関しては適用されない。

 カルクレアを囲う森は危険な魔物が多く、辿り着くのはかなり大変。




 旧メイエン地域

 →アイネスの暴挙により衰退し、ルジエナに滅ぼされた場所。現在はルジエナの領土。元は、メイエン聖教国という国が治めていた。獣人が多く住んでおり、人間と共存していた。ルジエナに侵略され、多くは虐殺された。残った人々は、ルジエナで奴隷として扱われているか、アレグエッドで貧困生活をしているかのどちらか。極少数、七雲島へ流れた。

 宗教観念が強くあり、世界に布教していたため、メイエンが滅んだ今も宗教は残っている。"聖女"についてもメイエンの宗教観念の1つ。




 和紗国

 →アレグエッドでは、東にある国という意味で東国と呼ばれている。日本の明治時代初期のような国。主にアレグエッドと貿易を行っている。四季があり、和紗国でしか見られない植物が数多くある。忍術という概念で魔法を使っており、独特の文化がある。

 海に囲まれた島で、特殊な海流や航海者を惑わす海域が多く辿り着くのが難しい。

 七雲島とその周辺諸島は特に霧が濃く、入ると迷って出られなくなると言われている。その海域があるため、ルジエナはメイエンを経由することでしかアレグエッドの領土へ辿り着けない。

 東逗子 美夜子のような異世界から来た人たちを稀人(まれびと)と呼んでいる。稀人は和紗国よりも高度な文明を持つとされていて、貴賓として扱われ、その知識を国に活かすようにしている。




 魔王国 イリーズ

 →特殊な海流と海に住む獰猛な魔物たちにより他の国からの侵入を阻んでいる、魔王が治める国。

 ツノ、羽、鱗など人間と異なる身体的特徴を持つ魔族が住んでいる。

 過去、過激な魔王が世界征服を目論み世界を敵に回したことがあるが、現在の魔王は穏健派で平和な国を維持している。血筋よりも強さで魔王が変わっていく。




 李煬帝国

 →三国時代の中国のイメージ。

 力を付けて他国への侵略を始めたのは時代背景としては最近のこと。しかし、まだ技術力等は浅いためどの国からも軽視されている。阿修連山という険しい山に囲まれている。

 頻繁にルジエナへ海から侵略を謀っているが、ルジエナの機械兵によりすぐ撤退に追い込まれる。




 オハミア朝

 →熱帯雨林に囲まれた文明国。高い戦闘能力を持った部族が住んでいる。年中気温は高く、雨が良く降る。

 熱帯地域のみで育つ植物などをアレグエッドへ売っている。カルクレアへ薬に使う植物を定期的に提供して、見返りに薬を貰っている。

 大陸の下部にオーズット火山という山があり、良く噴火する。黒い龍が住んでいると言われていて、オハミア朝の人々はその龍を信仰している。

 年に1度、生贄として若い女性が捧げられる。

 アレグエッド領とオハミア朝領の国境にニダレ山という山が連なっている。

 オーズット火山帯とニダレ山により、オハミア朝領で上陸出来る部分が限られている。




「婚約破棄、しません」の世界観では、上記の9国がそれぞれ領土を持っています。

 次は世界を管理している神や龍の説明に移ります。


 宗教に関わってきそうですが、完全に私の中で考えた設定だったり人物像なので、フィクションの世界みたいな感じで捉えて頂きたいです。


 まず、神々の頂点で全ての世界に関わりを持つ4大神についてです。


 創造(天空)の神、冥府の神、大地の神、海の神がいて、地球のゲームにハマっているのは最初の創造の神です。役割は新しく世界を創造する、新しい生命を創るというものです。

 基本的には輪廻転生で生命は巡るし、世界が崩壊しないと新しい世界を作らないので他の神々に比べて仕事量は多くないです。稀に天空の神として天候の調整をします。性格はめちゃくちゃ陽気な神様です。


 冥府の神は、リマやシルフレアが死後にいる冥府を管理しています。かなり仕事量が多く、冥府の神は常にストレスを抱えている可哀想な神です。4大神の中で1番真面目で堅物です。


 大地の神は、創造の神が創った世界の地形を創りあげます。植物等も大地の神が管理しています。

 物静かで心優しい神様で、恵みをもたらします。怒ると逆に天災をもたらして大地を干上がらせ植物も生えない枯れた土地にします。大地の神の怒りを買った世界は、大抵崩壊を迎えます。


 海の神は創造の神の創った世界に海を創りあげます。海洋生物は海の神が管理しています。

 奔放な性格で、気まぐれに人の姿で下界で遊んでみたりします。気に入った人間に割と軽率に加護を渡したりします。なので、他の4大神に良く怒られます。


 4大神と対照的に他の世界には干渉できない、1つの世界だけを担当する神々がいます。世界によって神の数は様々です。基本的に世界が崩壊に向かわないように、世界の均衡を保つように調整しています。

 ここでは、この作品で登場した神々を紹介しようと思います。




 アレグエッド

 →ライオット・ワゼルフスキーが宰相として紛れている。神々の集まりがあった際には、リーダーとして意見をまとめたりしている。ユニやオズウェルのような例外が稀にいるが、基本的に国の王と王妃、第一継承権を持つ王子にのみ自身の正体を知っている。

語尾が伸びるような話し方をする。




 和紗国

 → 夏目 炎羅が外交官として紛れている。魔族との混血だということにしている。誰に対しても敬語を使う。狐のような顔。

 個人的に好きなキャラです。美夜子も好きなので、短編とかで彼らの話をかけたら良いなぁと思ったりしてます。




 セラ・アルバ

 →宰相として紛れ込んでいる。老人として長く過ごしているが、死ななすぎてセラ・アルバではバケモノだと思われてきている。




 ルジエナ

 → ジュファが担当している。ルジエナは王の命令が絶対であること、代々支配欲の強く過激な思考の王であることから、国の重鎮として潜入することも王に神々について教えることもしない。他の国とはかなり異なり特殊で、その分かなりジュファは苦労している。影から色々なことに干渉している。




 カルクレア

 →シルフレアがいなくなったため、唯一の女性である神。エルフの姿を模して潜入し、カルクレアにあるいくつかのうちの1つの研究所の所長をしている。




 メイエン

 →シルフレア・ニエスは神殿の最高位としてメイエンに潜入していた。元は慈悲の心を持つ、心優しい女神だった。しかし、アイネスの純白に惹かれすぎて、干渉していく度に自身の心を濁していった。




 上記のような神々とは別に、問題のある人々の監視や人間たちの手に負えない問題の修正など世界の傾きを正す存在が龍です。龍はこの世界では神の使いとされています。実際に、龍の上司は神々という感じで、龍は神々からの命を受けて動きます。


 作品中では、メルガーとリドルの2匹が登場しました。




 メルガー

 →元は旧メイエン地域を担当。ルジエナが侵略してからは、ユニやリマなど大きな問題となる人たちを中心に監視、対処を行なっている。




 リドル

 →ルジエナを担当している。イレイラ氷雪山を棲み家としている。かつて、ルジエナの王が龍を使役しようと兵を氷雪山に派遣したが、リドルは怒り兵を焼き尽くし都まで侵攻した。それ以降、ルジエナの王は恐れて氷雪山への人の立ち入りを禁じている。それは現在の王まで語り継がれているが、いつかまた恐れ知らずな王が同じことをするかもしれない。

 リドルは龍の中でもかなりの問題児で、神々からも目をつけられている。問題のある人たちをバグと呼ぶ。

 人間自体をバグだと認識し殺戮を繰り返した結果、人々から邪龍と呼ばれたこともある。その際は、罰として数百年神々から封印された。




 ニコラスのような大精霊は神々の指示ではなく、各々与えられた役割や仕事をこなします。

 例えば、ニコラスのような闇の精霊は死神の仕事を手伝っています。




 ニコラス

 →闇の大精霊で秋紅音に付いて仕事をしている。

 ユニのことは個人的に気遣い彼女の魔力を抑えるなど力を貸している。




 秋紅音のような死神や他にも天使がいて、それらは冥府の神や創造の神の元で働いている。世界ごとに担当が数人ずつ付いていて、常に人手不足。

 働きに応じて昇格して神になったりする。

 想定外の事故は滅多にないので、新人が中々入ってこない。




 秋紅音

 →作品中の世界を担当する死神。地球出身。

業務過多すぎてブラック企業だと怒りながらも仕事をしている。優秀なため、将来有望だと噂されている期待の新人。新人と言われながら既に半世紀は経ったが未だに後輩が入って来ない。




 本編ではそんなに出て来なかった人たちの裏話? みたいなものも紹介してみました。

 国とかキャラクターとか、こんなに色々設定があったのに大して本編に活かせてないという……まぁ、あんまり関係ないんでね。


 説明を書いていても上手く伝わってるかな?と不安になります。その度に本読んだり文章力上げないとなぁと思います。


 最後は、秋紅音が言っていたユニが主人公のゲームについて紹介したいと思います。


 作品名までは考えていなかったのですが、ユニのステータスを上げることや物語内の選択肢などによって結末が変わるRPGと乙女ゲームを混ぜたようなゲームです。物語内で最も好感度の高いキャラクターとトゥルーエンド後に結ばれます。


 攻略対象には、オズウェル、リュドリューク、オルドロフ、カイル、ダァくんで隠しキャラクターとしてニコラスがいます。

 本編では、ユニと恋愛するなんて考えられない面々ですね……。


 ゲームでは他国との戦争での指揮をユニとしてプレイヤーが取り、そこでの勝敗なども物語に関わってきます。攻略対象以外もキャラクターがいて(例えばシエちゃんやエドワード、エルシエルなど)それらも育成が可能です。


 ライバルとして、リマみたいなキャラクターが登場します。リマではないですけども。

 異世界から来た聖女で、利己的に動いて攻略対象を奪っていきます。奪われたキャラクターはパーティーから抜けるみたいな感じで戦闘時使えなくなります。

奪われるほど戦争で負けるしバッドエンド中のバッドエンドに向かうというわけです。


 なんだこのゲーム。

 死ぬほどやることありそうじゃん、と自分で考えたくせに思っています。


 本編が終わり、かなり自己満足なおまけを作ってしまいましたが、面白いと思ってくれたり、そんな設定があったんだ! と思って頂けたら嬉しいです!


 思っていたよりも多い文量になってしまいました。

 流石に登場キャラクター全部の設定は載せるのは量が更に大変なことになってしまうので、本編でわかることが全てです! という感じで。


 この場面がよく分からない、どういうこと? この人たちはどうなった? この人の話が読みたい! など質問や要望などはご遠慮なく感想に書き込んで下さい!!

 何でも答えますし、短編とかで書けるものは書きたいなーと思います。


 ここまで読んで頂きありがとうございました!


 もしよろしければ、全部読んでの感想を頂けたら励みになります。!

 アドバイスや批判等も厳しい言葉だと悲しくなるので、優しい言葉で頂きたいです。笑


 また皆さまと別の作品でも出会えますように!


             みるくコーヒー



※小説家になろうではここまでですが、現在番外編を執筆中のため、まだ完結と致しません。

宜しければ、番外編が投稿された際には読んで頂けたらと思います。


※2022/9/9追記

番外編の執筆が出来ていないため一旦完結にします!

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