終わりに
というわけで、最初はたまたま、だんだん故意に登録サイトが増えていったのでした。
無料小説投稿サイト様、それぞれ特徴があって面白いです。
いらっしゃる書き手様や読み手様も違うので、傾向も微妙に違います。
同じ書き手様や読み手様もおられるとは思うのですが、やはりどこか違います。
複数の無料小説投稿サイト様に登録して「複数サイトにもいますよ」と名言する最初の目的は、「あ、なんかこの名前見たことあるかも。読んでみようかな」と思ってもらうためでした。
↑
(ぶっちゃけ集客目的だったのよ! ってちょっとぉ、アタシの出番これで終わりってヒドくない?)
登録後、サイトによってカラーが違うのがわかると、サイトのカラーに合っている読んでもらえそうな作品を置きたいなぁと思うようになりました。
それぞれのサイトに合った作品を書きたいなぁとも。
人目につくことで転載防止にもなるようです。
(だから逆に「私はこことあそこにいますよ」とちゃんと書いておかないと「名前を変えてあっちでも活動してるの?」と誤解されそうなので、明記するようになりました)
「この作品を書いた人の他作品も読んでみたい」と思ってもらえたら成功です。
「ぜひいらしてくださいね。損はさせませんよ」くらいの作品を用意しておきたいものです。
複数サイトにいる利点は、単純に、そのサイト様にしかいない読み手様に読んでもらえて、気に入ってもらえれば別のサイト様にも来てくれるかもしれないこと。
投稿時に自分の作品を別のフォームで見直すため、新鮮な気持ちで読み直すことができ、アラに気づきやすく加筆修正が進んで作品完成度が上がること。
あと、思い詰めにくいこと。ずっとながめていてもPVは増えない。なにかできないかな、こっちではやり尽くしたけど、こっちではまだできることがある、みたいな感じで、気持ちが分散されること。
大変なのは、管理が面倒くさいこと。
(だから今はもう、作品を全部同バージョンにするのは諦めました。●●に置いてるのは元バージョン、○○に置いてるのは最新バージョンみたいに、同じ作品なんだけど若干違います)
もっと集客を狙うなら、
FC2小説様なら、表紙をオリジナル絵か写真に変えるのもいいかもしれません。CGI(でしたっけ? 動きのある絵)も使えた気がしますが、うろ覚え。挿絵も入れられますが、挿絵はあった方が嬉しい人と嬉しくない人に別れるので、いいかどうかはわかりません(それを言えば表紙あるなしも好き好きなのですが、すでに同じような表紙が並んでいる中で違う表紙だと、パッと目に入りやすいです)。
アルファポリス様もFC2小説様と同じく表紙をオリジナル絵か写真に変えられます。もし描けるのであれば番外編を短い漫画で描いてアップすれば、漫画を読む層の人が漫画を読んで気に入ってくれたら小説まで足を運んでくれるかもしれません(自分がまさに番外編漫画を読んで気になって本編である小説を読み始めました)。
pixiv様は表紙こそオリジナルに変えられませんが、イラストか漫画も置いておけば、イラストや漫画を気に入った人が小説も読みに来てくれそうです(小説人口よりもイラスト漫画人口の方が多そうだから、イラストや漫画の方が人目に触れやすそう。ただ周囲の絵レベルが高いので気合いがいる)。
ネットではとにかく出会いが大事で、興味を持ってもらえないことには埋もれてしまいます(ということが、私もようやくわかりました)。
どうやって大事な作品をプロデュースしていくか、と考えると楽しいかも?
もちろん、そういうのナシで実直に書くのもアリです。
なにしろ書かなきゃ始まりませんからね!
こんな小手先のことなどせずに、ただただ、良い作品を書き続けるのも、良い戦略だと思います。
自分がFC2小説様に登録した頃は、FC2小説様だけで十分楽しかったし、毎日書くのに手一杯で満足していたし、それ以上はとても考えられなかったです。その時書いた作品は今もお気に入りです。
それと比べたら、書かずになにやってんだよって感じですよね。
おそらく、今の自分は、焦り半分、開き直り半分なんだと思います。
なんでこんなに焦ってるのかなぁって考えて、たぶん、死を身近に感じるようになったからかなと思います。
もし、明日いきなり今の生活から隔離されたら、同じように書けない。
そのまま書けなくなったとして、自分は後悔しないか。
今できることをできる限り、なりふりかまわずやっとこうと思いました。
それが今の状況なのです。
我ながら、悪あがきしてるなぁ思います。
で、これを書いた目的は「自分の作品がどこに合うかを探すこと」でした。
FC2小説様には書きかけのエッセイと書きかけの二次があるので、それを完結させたいです。置くとしても二次かなぁ。まずは完結させよう!←何年越しなので。
小説家になろう様にはおそらくずっといます。読み手として異世界とムーン作品が大好きなのと、書きかけの作品があるし、異世界ものを書くならやっぱりなろう様だと思うので。
pixiv様には企画が面白いのでちょこちょこお邪魔します。もし二次を書いたら置きにいきます(現在進行形でハマっている作品はないんだけど、いつ落ちるかはわからない)。一度ちゃんと読みに行って傾向を調べたい。見たことのない層がありそう。
アルファポリス様は現在結果待ちなのと、今年11月のBL大賞を狙っています。今までエントリー月から投稿したところ良くて半分くらいの位置にしかつけなかったので、今回はかなり早い段階から投稿してみようと思います。
すでに読まれている状態で開催期間に入った方が最初の順位が上になるので(読んでくれる人が多くなっている状態で大賞期間に入った方が、続きを投稿した時にもそのまま読んでもらえるから)、それを狙えるようにまずは書きます!
カクヨム様は今度こそ長編でカクヨムコンに参加したいのと、まだ全然読み込めていないので、もっと読みたい。意外な層がありそう。あ、角川つばさ文庫小説賞に再チャレンジもしたいです。つばさ文庫か朝読賞かに出したい。
うーん。こうやって考えると、どんな募集があるかによって、どのサイトにいるかを決めているのかもしれません。
ということは、募集内容に近い作品が集まる傾向なのかも?
似た傾向の作品を置けば読んでもらいやすいけど、あえて人気のないジャンルの作品を置けば、ランキングに載りやすいかもしれません(絶対数的な確率として)。
どの無料投稿小説サイトでも、純文学からラノベまで多彩なジャンルがあるのは変わらないんだけれども、そこで私個人が活用しているのが、
FC2小説様……二次を置く。
小説家になろう様(ムーン含む)……異世界、ラノベ、エロ系の読み書き。
pixiv様……二次の読み書きと企画ものを書く。
アルファポリス様……ライト文芸と恋愛とエロ系を書く
カクヨム様……全体的に読むのと児童文学系を書く。
こんな風です。
私はこうですが、人によって全然違ってそうですよね。
作品がサイトに合うかというよりも、私はやっぱりどこか初めから多少なりともそのサイト様か賞をイメージして書いているように感じます。
あっちこっちふらふらして、結局のところ自分の目標ってなんなのかを考えるようになりました。
(あ、自分に「物語を書かない」という選択肢だけはありません)
最初に大賞に出し始めたのは、「小説を書けば大賞に出すもの」と聞いたか、なんとなく思ったかで、特別「この出版社から本を出したい!」「この賞をとりたい!」という具体的な目標はありませんでした。
「(まず書いた作品があり)この賞なら自分の作品と合うかも?」「(読んだ好きな書籍化作品っぽく書いたから)その作品を出版している出版社賞に出そう」という感じで出してきました。
結果として、「(まず書いた作品があり)この賞なら自分の作品と合うかも?」の作品が二回、一次を通っただけでした。
なろう様で書籍化された作品ばかり読んでいた時、明確な流れが最初からハッキリ途切れず最後まであるのがわかりました。
わかるのと書けるのとは別です。
頑張ったらそれっぽくは書けそうなんだけど、どうしても違うように書きたくなって、それそのものは書けない。
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「こうきたからにはおそらくこういう流れやオチを望まれるんだろうなー。でもそれは書きたくない(キリッ)」みたいな。
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(それはそれで書いてウケれば良かったんだけど、私の好みが世間一般でウケる流れと若干ずれてるっぽいので、大当たりにはならなさそう)
私が一番読んでいるネット小説がムーンライト様(なろう様にある女性向け18禁サイト)で、書籍化作品ももちろん面白く読んでいるのだけど、書籍化されていない作品に何度も胸を打たれました。きゅんきゅんじゃなくて、ずくんとつかまれる感じで胸が痛かった。きっと今の自分に一番合っているのだと思います。
↑
(昔は「なんで海外映画にはエロシーンが入ってるの?」と不思議だったけど、ある一定の年齢をこえた頃から、「この展開でエロがないってファンタジー?」と不自然に感じるという不思議現象はいったいなんでしょうね)
自分にはすごく価値ある作品だけど、書籍化はされていない。
書籍化には当たり前だけど放送規定みたいなラインがある。
私が読んだほとんどの作品は、文章的には問題なかったし、文字数も大丈夫で、ストーリーラインもわかりやすかった。
ならなにが問題なのか?
内容のどこかが書籍化ラインからはみ出ているから書籍化できないのかも?
ある作品はあちこち助長だから、無駄に冊数が増えるという意味で、書籍化に向かないのかもしれない。
ある作品は主人公が身内に殺されたり配偶者にDVされる境遇が残酷過ぎて、書籍化に向かないのかもしれない。
でも、それこみで胸を打つ作品なんだけどなぁ。
なにげない日常を描いてくれている助長と思われる部分は、物語は進まないけれども、読んでいる間中主人公たちと一緒に過ごせるので、読む方にとっては嬉しい。
残酷な境遇は、だからこそ主人公はこういう性格になり、そういった行動をとるという裏付けとして納得できる。もし書かれていなければ嘘っぽく感じてしまいそう。
どちらも決して無駄に書かれているわけではないんだけれども、書籍化ラインからはみ出てしまうと言われれば、わからないでもない。
(えらそうに書いておりますが、自分は一介の素人で、実際の書籍化ラインはよくわかっておりません)
(決して書籍化ラインが不必要だと言いたいわけではありませんよ! 本は人目に触れやすいので規定ラインは絶対に必要だと思います! うっかり子どもが読んでトラウマになったら困る!)
そういう、書籍化ラインというか放送規定のようなものに縛られず、書きたい部分を魅せたいままにじっくり書けるのがネット小説のいいところで、それが書かれている作品に私はひかれていったのです。
もし、今のような無料小説投稿サイトがなかったら、心を震わせた無数の作品は、個人サイトか個人ブログで発表されていたかもしれません。が、私が個人的にそこまでたどり着けられたかというと、まず存在すら知らなかったと思います。
私が読めたのは幸運にも「無料小説投稿サイト」という場があったから。
無料小説投稿サイト様、本当にありがとうございます!!
そんなことがあって、つい、「無料小説投稿サイト」といえば「人気になって書籍化!」を連想していたけど、別に書籍化にこだわらなくてもいいのかも、と思うようになりました。
アルファポリス様やカクヨム様の存在(置いて読んでもらえるだけでリワードが入る)を知って、「もしかして無理して書籍化に向いてる作品を書かなくてもいいのでは」と。
考えてみれば、私は別に書籍化にこだわってなかったんだし、「ネットでしか書けない小説をネットで書くネット小説家になればいいんじゃない?」と(今頃かーい!)。
すでに無料小説投稿サイトに登録して書いている時点でネット小説家だとも思うのですが、なんというか、やっと気持ちが晴れました。
というわけで、現在の目標はネット小説家です(今頃2回目)。
やっぱり合いそうな大賞には投稿するけれども(目に見える目標があった方が「締切までに書こう!」と思えるし、投稿することで人目につきやすくなるし、落選しても無料小説投稿サイトに置いておけば誰かに読んでもらえることに変わりはない)、「投稿作品とはこうあるべし」なアレコレをいったん忘れて書いてみます。
思い返せば、FC2小説様で初めて見知らぬ人から感想をいただけて、とても嬉しかった。
どうしようもない心境の時に、初めてなろう様作品を読んで、すごく癒されました。
pixiv様で、現代の闇をお気に入りにしてもらえるとは思いませんでした。
アルファポリス様での大好き作品は、現在二週目で、読んでいる間ずっとシアワセです。
カクヨム様では、ネットの向こう側に人がいるのを感じて心強いです。
あちこちにいるたくさんのネット作家様とその作品に救われてきたので、自分もそんな一人になりたい。
どうか複数の無料小説投稿サイト様、末永く存在し続けてくださいね。
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