第9話 幸せの



 その後もミヤとフィンドは話を続けた。

「フィンドはすごいの。私を乗せてもへっちゃらで、空を走ってくれる」

 ミヤの発言に、照れたフィンドはそれを隠すように続ける。

「……それでも体力は無限には続かない。点々と海の上に浮かぶ島で、休息をとりながら、ゆっくりとこの大地を目指した」

「ある島で休んでいたら、船が向かってくるのが見えた。おっきい船」

 なんだろう。

 その疑問は、すぐ解消される。

「日纏よりの追手だった。どうして見つかったのか…そう思ったが、とにかく逃げた。島を渡っては追いつかれて。それを繰り返した。そしてなんとか辿り着いた……この大陸に」

 だが、そこで自分たちを待ち受けていた者たちは――。

「先回りをされていた。私たちの向かう先なんてお見通しだぞって。そう言ってた」

「何人居たかまでは確認していない。すぐに私は走り出した。空を駆けられるが、やはり地を駆けたほうが私は速い。だから地を走ったよ……」

 空に逃げても降り立てば、そこに待ち受けてる気がして――フィンドはそう語った。

「……フィンドは、すごいの。私を乗せていなければ逃げられた。私が乗っていたせいで、余計に疲れていたの」

 フィンドは言う。

 ミヤのせいでは無いと――そして続ける。

「そして追いつかれ、戦いとなった。二十ほどしかいなかった。これならなんとかなる。そう思った」

 だが、敵わなかった。

 十人まではなんとかなった。

 だが、残った十人は――言ってしまえば先の十人同様の雑魚ではなかった。

「私はミヤに言った。逃げろと。強く、追い出すように」

 フィンドは謝った――あの時は怖かっただろう、すまなかったと。

「ううん、いいの。私のために言ってくれたんだもん。フィンド。ありがとね」

 フィンドの瞳には涙が溜められている。

「……ああ。ミヤが無事でよかった」

 ミヤはフィンドの顔を抱き寄せ告げる。

「……そしてお兄ちゃんたちを見つけた。私たちを助けてくれてありがとう」

 今度のお礼は、首だけではなく、しっかりと腰を折って告げられた。

 ミヤは顔を上げる。

 涙を拭って、にっこりと笑った。


 アリアは思う。

(話が本当なら……いや、話は本当だろう……ミヤたちは悪くない。悪いのはミヤの母親と悪魔……母親…か)

 ミヤたちと、日纏の侍。

 母親の罪を子で晴らそうとしている侍たちの行いは確かに悪い。

 確かに悪いが、事の起こりはミヤの母と悪魔なのだ。

 対応が悪かっただけで、彼らの怒りも多分に理解できてしまう。

 少しの罪悪感がアリアを襲う。

 だが、ミヤたちを助けた自分は正しかった。

 アリアはそう無理やり結論付け、罪悪感を制した。

 そして、二人に尋ねる。

「俺たちと一緒に来ないか? 今はフィリアってところに向かってるんだけど、そこでの用事が済んだらまた、世界中を回るつもりだ。母親探しを手伝いたいんだが……どうだ?」

 フィンドは思う。

 この者たちは信じてよいと。

「ミヤ。二人で行くより安全だ、なによりこの者たちは信じられる」

 ミヤはフィンドに言われる前から、お願いするつもりだった。

 だが、フィンドから後押しを受け、元気よく答える。

「お願いします!」

「ああ、任せとけ!」

 アリアは元気よく返した。

 頼もしさを感じさせる自信に満ちたその返事を受けて二人は静かに言った。

「「ありがとうございます」」

 と。


 さて――アリアは振り返り四人に告げる。

 返答など分かり切っていたが。

「いいよな?」

 もちろん――――その言葉を受けてアリアは微笑む。

「一つフィンドさんに伺いたいことがあるんですが……」

 メイリーが言った。

 フィンドは「何でも聞いてください」と、そう返す。

「その悪魔と、ミヤちゃんのお母様がどちらから来たか。侍の方々は言っていませんでしたか? 地名とか方角とか…」

 思い出そうとミヤとフィンドは顔を傾ける。

 同じように右上に傾けたその様子は、見ていてとても微笑ましい。

 そしてそれを思い出してハッとするフィンド。

「西、西の方角より来襲した悪魔と、そう言っていた」

「やっぱりね」

 やっぱり、ということはメイリーは薄々ではあるが予想していたことなのだろう。

 そして、そのことに気付いたライセが確認する。

「天使か」

「そういうこと」

 さっぱりだった。

 アリアは何が分かったのか尋ねた。

「その方角だけじゃないわ、北以外に悪魔が治める国がないのよ。そもそも悪魔は自分たちから攻めることがないのだから、おかしいとは思っていたわ。日纏、その西の方角には私たちの国、聖フィリア王国があるわ」

 そして続けられたメイリーの話は、簡単に言うと――天使が悪魔を語って攻めた。

 そういう話だった。

 どこまでもふざけやがって――アリアが歯を軋らせる。

「日纏を攻めた天使は全員ぶっ殺そう」

 アリアが怒りを感じさせる口調で、笑みを浮かべながら言った。

「そうですね、ぶっ殺しましょう」

 ウニが珍しく、というか初めて乱暴な口調に乗ってきた。

「そうでござるな、ぶっ殺すでござる」

 セキエンはいつも通りだ。

 その三人の怒れる様子を見て『王女』メイリーも乗っかる。

「そうね、ぶっ殺すしかないわね」

 ライセはメイリーが乗ったことに驚きつつ、それなら俺も、と。

「よし、ぶっ殺しに行くか」

 ミヤは笑った。

 私たちのため、なのかは正確には分からない。

 だが、そう思って、嬉しくて、怒る五人が面白くて。

 浮かべるその笑顔は、まさしく十一歳の少女のように、なんの屈託もない無邪気なものだった。

 アリアたちはミヤの笑顔に毒気が抜かれ、その場を和やかな空気が包み込む。


 辺りに鳥のさえずりが響く。

「いいお天気ですね…」

 ウニだった。

 和みすぎだろ――アリアはそう思ったが口にするのはやめた。

 朝の陽ざしが差し込むその場は、確かに和める環境である。

 安らかな気持ちになったことで、アリアたちの体があることを思い出し、教えてくれる。

 眠気。

 それぞれがそれぞれの理由で寝ていない。

 アリアの欠伸をする様を見て、

「アリア、本日はその、寝ませんか?」

 メイリーが言った。

 そしてその言葉は、そのままの意味で何の他意もない。

「アリアは私と寝るんです」

 ウニさんだった。

 この勘違い早とちりお嬢様は、本日も平常運転のようである。

 メイリーはその発言を理解し、自身の言葉を思い出す。

 聞こえなくもない――そう思ったメイリーは顔を赤らめ訂正する。

「そ、そういう意味じゃありません!」

 アリアはその後も続く、二人の口論のようなやり取りを無視して就寝できる家を作るため、詠唱する。

「匠の木造建築――改!」

 文字通り、百パーセント木造建築の家が建てられた。

 ライセは我慢できずに問いかける。

「あ、アリア。なんだ? 今のは…」

「あ? 箱がダサいと言われたからな、変えたんだよ」

「余計にダセえ!」

 アリアは驚かざるを得ない。

 渾身の仕上がりだと、自負していたその詠唱を、またもやダサいと言われてしまった。

 余計に――つまりは以前にも増して。

 アリアは膝から崩れ落ちた。

 ミヤとフィンドも驚いていた。

 アリアの様子など気にもならないくらいに、そして無邪気な事にアリアに追い打ちをかける。

「すごいです! 匠の木造建築、改!」

「確かにこれはすごい。匠の木造建築、改はともかくとして」

 アリアは少し地面にめり込んだ。

 この世界では、落ち込みすぎると地面にめり込む現象が確認されており、そのアリアの様子に触れる者はいない。

 こうして、外にてめり込むアリアの隣で横になるウニを除いて、他の者たちはセキエンが案内し、匠の木造建築内にて就寝することになった。



 目を覚ますと夕方だった。

 アリアは地面にめり込む自身の両腕を引き抜く。

 そして隣で眠るウニに気付いた。

 構わず家の中で眠ればいいものを、それでも自身の隣にて眠る、その女神のような存在に愛しさを覚えずには居られない。

 アリアは考えなしに、いや、衝動的にウニに顔を近づけた。

 その視線はウニの口元を見据えている。


(どうだ? だめか? 寝ている隙を狙うのはどうなんだ? …こ、こんなところで寝ていたら危ないからな。そうだ起こすためだ。姫の眠りを覚ますものはなんだ? そうだ。く、口づけだ。よし、そうと決まれば言うことはない。アリア、いざ参らん!)

 ウニは起きていた。

 自身の唇を見つめながら、なにやら考え事をしているアリアは、自分が目を開けていることに気が付いていない。

 ウニは理解した。

 気付かれないようにゆっくりと目を閉じる。


(あ、アリアはおそらく、き、キスをしてくれようとしている! チャンスです私。アリアは優しいですから寝ている私にキスすることを迷っているはず。なら、私から合図を送るべきですね。と、とりあえず口元の寂しさをアピールする、というのはどうでしょう。パクパクさせれば気付いてくれますか? だ、だめですよ私。気持ち悪がられてしまいます。一体どうすれば…)

 いざ参ったアリアの唇は、ウニの唇には重ならず、捉えたそれはおでこだった――。

 お互いに予想とは違う結果になったはずなのに、両者満足していた。


 セキエンたち五人は起きていた。

 そして、それを目撃してしまう。

 二人に気付かれぬよう小声で話す、その内容は。

「きゃーおでこ! おでこよ!」

「アリア殿! もう少し下でござる!」

「だめだ! 満足するなアリア!」

「ど、ドキドキするね。フィンド」

「ミヤ! 見るな! ミヤにはまだ早い!」

 全然小声ではなかった――つまり、アリアには聞こえていた。

 故に、アリアは動けないでいた。

 その唇は張り付く吸盤のように、おでこに当てられたままである。

(あ、あいつら気付かれてないつもりか? い、いや待てよ。これはチャンスなんじゃないか? もう気付かないふりをして、セキエンの言う通り、も、もう少し下に唇をずらすべきか? 聞くな俺! 俺がどうしたいか。それだけのはずだ。だが待て。俺がしたいキスは、こんな寝込みを襲うようなものだったのか? いいや違う! お、起こそう……こ、声をかけて、お、起きなかったら仕方ないな……多少、不満はあるが、寝込みを襲わせさせていただこう。言い回しが難解になってしまった。そんなことは今はどうでもいい! い、いざ!)

 アリアは長考が終えると、おでこより唇を離して口を開く。

「う、ウニ」

「はい」

 起きてるーーーー。

 思った――思ったが、すぐに覚悟を決めた。

「……き、キスしていいか?」

「……はい。よろしくお願いします」

 ウニはその目を閉じたままアリアの問いかけに答えた。

 アリアはセキエンたちに見られていることを忘れている。

 よろしくお願いされてしまっては、後には引けない。

 無論、引くつもりもなかった。

「行くぞ」

 思わず出た、その言葉より。

 重なり出会った唇、二つ。

 お互いが感じる幸福感は、これまで体感してきたそれらとは比べるまでもなく。

 二人の心を包み込む。

 長く停滞していたアリアとウニが紡ぐ二人の愛の物語は、こうしてようやく歩き出した。



 隣り合い、地面に腰を下ろす二人は目を合わせられなかった。

「いやーいいものを見させていただいたでござる」

 アリアは思った――忘れてた。

「いやーまったくいいものでござったー」

 冷やかしていることを悠々と分からせる物言いでセキエンは話すが、アリアもウニも怒れないでいた。

 というか、喋れないでいた。

 お互い唇を手で覆っている。

 耳まで赤く染めた、その表情はどちらも子供のようであった。

「お、お前ら一発ずつ殴らせろ」

 照れ隠しだった。

 アリアより発せられたその言葉には全く怒りがこもっておらず、とりあえず喋らねばという思いから出た、ただの音だった。

「アリアどのー? ウニ殿も殴るのですかなー? くちびるで?」

 殺す――アリアの殺意は本物だった。

 だけどその感情が表に出ることはない。

 セキエンの発言を受けた二人が思わずお互いの顔を見て、目が合い、すぐさま視線を切った。

「セキエン、そのくらいにしておいた方が……」

 メイリーが、さすがにと言った感じで止めに入った。

「後、数時間はいじり倒したいでござるが、今日はこの辺で勘弁しておくでござるかな」

 ほっ――とアリアは胸を撫で下ろした。

 今はすでに夜である。

 今日はフィリアには向かわずに、その場で朝を待つつもりであった一行は、セキエンによるアリアいじりが終わると、家の中へと入っていった。

 二人を残して。

「う、ウニ」

「…はい」

「悪いな」

 アリアはなんとなく言っておきたい、そんな気分だった。

 その程度の衝動的、発言だった。

「アリアは悪いことをした、そう思っているのですか?」

「恥ずかしかったろ?」

「そうですけど……後悔されると悲しくなってしまいます」

 アリアは気付いた。

 セキエンにいじられたことではなく、その前段階、キスについてのことだと勘違いしていることに。

「いやそうじゃなくて、セキエンにいじられたことだ。強く止められなかったから…ウニとの、き、キスのことなら後悔してない。最高だった」

 ウニの顔からある程度、血の気は引いていたがまたもや真っ赤に染め上げた。

「…ありがとうございます。私も最高…でした」

「ウニ」

 アリアが自分を呼ぶその声は、こっちを向いてと言っている。

 ならば向かねばならないだろう。

 ――――っ!

 本日二度目のその接触は一度目とは違い、少々強引で、だけどそれが嫌でもなく。

 心地よさまで感じている。

「ヒューヒュー、でござるな」

 家の中より飛び出すその音に、とっさに身を引きアリアが呟く。

「やっぱりあいつもぶっ殺そう」

「そうですね、ぶっ殺しましょう」

 そう言って立ち上がり向かってくる二人の表情を見て、セキエンは戦慄せずには居られなかった。

 夜の森に響き渡るセキエンの絶叫は、その後一時間、鳴りやむことはなかった。



 匠の木造建築は箱よりも性能を上げている。

 故に、大部屋に雑魚寝といった状態だった以前とは違い、各それぞれに部屋を与えてくれていた。

 部屋の内装はシンプルではあるが草や花があるため彩りよく、草のベッドまで作り出している。

 アリアは目覚めた。

 自身が作った、自身のためのダブルサイズのベッドの上で。

 自信を包む温もりの正体は、布団ではなくウニである。

 アリアに抱きつき眠るウニの表情は、とても安らかで幸せそうだ。

 思わず笑みがこぼれる。

「アリア、おはようございます」

「ああ、おはよう」

 もちろん一緒に寝ているのだから三度目なわけもなく、自然と行われるそのキスは、手慣れたものを感じさせる。

 朝から幸せ全開の二人であった。

 扉を叩く音がする。

「アリア殿、起きておられるか?」

「ああ、起きてるよ」

「入ってもよろしいか? 服は着ておられますか?」

 セキエンの発言も分からなくはない。

 だが、あまりにも露骨すぎる。

「着てるよ! こんな森の中でするか! 普通に入ってこい!」

 ウニはアリアの言葉で理解し、頬を染めた。

 扉が開きセキエンが顔を覗かせる。

 恐る恐ると言った感じで。

 きゃっ――。

 セキエンが気持ちの悪い声を上げる。

 なんでだよ――そういう状況だったとしても言うのはこっちだ。

 そんなことを思ったが口にはしない。

 代わりに用件を聞いた。

「メイリー殿が朝ごはんができたから、起きていたら呼んでくるように、と」

「朝ごはん?」

 アリアたちのこれまでの食事は、木になっている果実やアリアが生成した野菜などを、本当に適当に食べているだけだった。

 ちなみにアリアの好物はトマトだ。

 ウニの好物は。

「久しぶりにお芋が食べたいです」

 お芋、芋なら何でもだがウニの口にするそれは、サツマイモではなくサトイモのことである。

「サトイモではござらんが、ジャガイモなるものを使っておったぞ?」

「ジャガ…イモ? お芋ですね!」

 ジャガイモは魔族領域には滅多に自然生成されない。

 育成しようと思えばできるのだが、食に関して肉を食さない、ということ以外にこだわりのない魔族が栽培することはなく。

 そのジャガイモの存在は、ウニやセキエンのように知らない事すらしばしばである。

 魔法による生成は自然の影響を受けない。

 影響するものは、行使する者のイメージだけだからだ。

 ウニはお芋が出る食卓へと、足早に駆けていくのだった。


 木で作られたテーブルの周りを囲う六人と一頭。

 いや、七人でいいだろう。

 木で作られたテーブルの周りを囲う七人の目の前には、色とりどりの料理が並べられていた。

「お芋! お芋はどれですか?」

 その料理は、しっかりと調理されているものばかりで、一目でそれと分かる原型を保っているのはトマトくらいであった。

 ウニの瞳は輝きに満ちていた、最初は。

 だが、今はお芋と思われるジャガイモなるものは、どこを探しても見当たらない。

 よって、ウニの表情は怪訝なものに変わっていた。

「お芋? ジャガイモのことね? ジャガイモはこれよ?」

 メイリーの発言を受けて、ウニの表情はより一層、怪訝の色を強めた。

 黄色に近い肌色のそれは、緑や赤の細かく散りばめられた星を纏って木皿の上に収められている。

 色は芋のようだが、緑や赤はなんだろう。

 そんな疑問を抱いた。

「ぽ、ポテトサラダだ……」

 アリアのその発言を受けて、ウニが首を傾げた。

「アリア、なんですか? ぽてとさらだ、って」

 ウニの質問には、メイリーが答えた。

「熱を加えて柔らかくなったジャガイモをすり潰して、そこに細かく刻んだお野菜や、お肉を和えた料理のことよ? 今回はお肉は入ってないから安心してね。緑のものはキュウリで、赤いものはニンジンよ。調味料が揃っているわけじゃないから完全再現とはいかなかったけれど、味見はしたから問題ないわ。食べてみて?」

 ウニは恐る恐る、これまた木製のスプーンをポテトサラダへと運ぶ。

 そして一口。

 メイリーはウニの表情を見て安心した。

「美味しいです! お芋です! お芋の美味しさです!」

 お芋の美味しさ、果たしてそれがどの程度のものなのか、メイリーには分からなかったけれど、ウニの至福の鐘を鳴らしたような声の響きで大満足していることが伝わってくる。

 そのウニを横目に、アリアは薄切りにされたトマトを口に運ぶ。

「やっぱりトマトは最高だ」

 アリアの呟きに反応する者はいなかったが、それをアリアも気にする必要はない。

 目の前の料理にも、負けじと劣らず輝きを放つその食卓は。

「最高だな」

 全くもって、その通り。

 ワイワイとにぎやかに談笑を響かせるその空間は、皆に等しく幸せを運んでくれていた。


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