第4話
そしてとうとう訪れた樹慈ちゃんとのコラボ配信の日。
「おはようございます!」
「お、おはよう…」
私の最寄り駅の改札で待ち合わせた樹慈ちゃんは遠目にも結構、っていうかかなり可愛いなと思った。
「私この駅で降りるの初めてなんですよ、よろしくお願いします!」
そういうと樹慈ちゃんは女子力全開パーフェクトスマイルを炸裂させた。
私は眩しすぎてマブチモーターになった。
このスペックで絵まで描けるとか…まじでおそろしいな…うっ…胃が…。
私達はあの…じゃ、私の家こっちなんで、紺ちゃん先輩なんて呼んだらいいですかー?え…あのいや、なんでもいいよ…、じゃあ紺先輩って呼びますねーうふふーとか他愛ない会話をする一方でほとんど部屋着で出てきてしまったことを私自身は後悔しかけていた。
っていうか初配信でも思ったけどまじで女子力たっけえなこの子…いい匂いするしおしゃれだし…料理とかも出来るって言ってたな…
私たちは最寄りのコンビニに寄るとお茶や食料など買い込みながら私このお菓子好きなんですー、え、まじで?私もそれ好き、お泊り配信なんて初めてなんでワクワクしますー歯ブラシ忘れちゃったんで買っていきますねー?はは、カップルか、とか話ながら、なんとなく柄にもなく楽しくなっちゃったりしていた。
「お邪魔しまーす」
そして、そうこうしているうちに家についてしまった。
荷物を置いて片付けた机の上にコンビニ袋を置いたところで私は出来るだけさりげなく聞いてみる。
「と、ところでさーひなた先輩とのコラボすごいよかったよー」
私がそういうとえー!みてくださったんですか!嬉しいです!と樹慈ちゃん。
私は胃をキリキリさせながら絞り出すように言った。
「と、ところでどっちからコラボの話は持ちかけたの???」
「ひなた先輩からです!」
早々に私はしんだ。
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