エンディング・フェイズ③ ―Dr湯河原診療所―
シーンプレイヤー:湯河原裕斗
昼下がりの診療所。安価で治療を請け負い、カウンセラーのような仕事もする湯河原裕斗の診療所は、用もないが世間話をする老人たちや庭で遊ぶ子供たちが寄り集まってくる村のスポットになっている。
「せぇんせぇぇー!」
「どうしたんだい?」
子供の一人が泣きながら、湯河原のもとに駆けてきた。
「ころんじゃった~!いたあいよ~!!」
見ると、膝をすりむいている。大きなけがじゃないが、子供には痛かろう。
湯河原は、医療器具一式を詰め込んだトランクを手早く開いて、中から脱脂綿や消毒液を取り出す。
「大丈夫、すぐに治療してあげる。だから、泣き止むんだ。」
湯河原:「本当に痛いときに耐えれる人になるんだぞ。」
GM:子供にその真意は伝わりづらそうですが…。怪我した子は、湯河原の言葉を聞いています。
湯河原:で、ここでジークリンデさんが訪ねて来てほしいのですが。
GM:では、「こんにちわ。」と言ってジークリンデさんが登場します。
GM:「難しい、依頼をしてしまったようね。」
湯河原:「かまいませんよ。貴方達の組織のバックアップで、この診療所は維持できているようなものですから。」
GM:「フフ…。貴方の様な人を『カドゥケウス』と呼ぶのかしらね。」
湯河原:「買いかぶりすぎですよ。ボクは『ピノッキオ』です。」
GM:診療所が人々の憩いの場になっている状況をジークリンデは見ます。
GM:「そうね。『人々に愛される』ピノッキオじゃないとこの場所は守れないわね。」
湯河原:「願わくば、ずっとこんな日々が続いてほしいものです。」
野兎とピノッキオは、互いに笑いあった。
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