ダブルクロス・リプレイ『SUGARLESS・FOOLS』

クライマックス戦闘 第一ターン

戦闘配置

ヴァローナ―――(10m)―――カルロ・エンリコ・湯河原・シルヴァーナ

行動値は以下の通り

14…ヴァローナ

10…シルヴァーナ

９…カルロ

６…湯河原

４…エンリコ

ＧＭ：とりあえず、戦闘開始と共に衝動判定ですね。

ＧＭ：「捧げよカラシニコフ！今宵は殺戮の宴なり！」

一同：ソレは別ゲームだ！！

（衝動判定→クライマックス戦闘などの緊張ある場面で判定される。失敗すると『ＢＳ・暴走』を受けてしまう。成否にかかわらず、侵蝕値が即座に２Ｄも上昇する。キケン！）

（捧げよ！～→ダークファンタジーＴＲＰＧブレイド・オブ・アルカナの有名な戦闘開始の宣言セリフ。正しくは聖痕）

全員、判定には成功する。しかし、浸食率が湯河原以外１００％を超えてしまい。〈リザレクト〉ができない状態となり。後がなくなってしまう。

湯河原：セットアップに〈アクセル〉を宣言。対象はカルロさん。行動値+6です。浸食率はまだ96。

ＧＭ：では、行動値はカルロがトップですね。どうぞ。

カルロ：そういえば、武器はもう抜いていても良いの？

ＧＭ：良いでしょう。コチラもすでにカラシニコフを抜いていますし。

カルロ：では、お言葉に甘えて…マイナーでエンゲージを離脱。

シルヴァーナ：ですね、範囲攻撃がコワイ。

カルロ：今までのコンボに〈ＭＡＸボルテージ〉〈バリアクラッカー〉を組み合わせて攻撃をします。

(ＭＡＸボルテージ→命中を犠牲にする代わりに攻撃力を大きく上げるエフェクト）

(バリアクラッカー→相手の装甲やガード行為を無効にする強力なエフェクト)

カルロ：達成値は47！

ＧＭ：はじめっから本気ですね。回避判定ですが…避けられません。

カルロ：ダメージは39点！

ＧＭ：うーん、防御も装甲も無効なので丸々喰らいます。

　カルロが能力を全開にして愛銃から弾丸を放つ。

　それらは、電気の力で加速された小型のレールガンとなり信じられない破壊力を生み出した。

「っち！」

　弾丸（ブリッツ）の雨を喰らいつつも、ユーリはカラシニコフのトリガーを引いた。

ＧＭ：では、奥のエンゲージ。エンリコ達に対して〈コンセントレイト：モルフェウス〉〈ペネトレイト〉〈カスタマイズ〉〈ギガンティックモード〉で攻撃をします。達成値はダダダッ！と撃って24です。

(カスタマイズ→武器最適化し命中率を上げるエフェクト。)

(ギガンティックモード→範囲攻撃を行うが、武器が壊れるエフェクト。今回はアサルトライフルの弾を打ち尽くすという演出にしている。）

シルヴァーナ：達成値５！

湯河原：おぉ、綺麗に９・８・７と揃いました。失敗です。

エンリコ：(何も言わず、首を振る。)

ＧＭ：ダメージは28点の装甲無視です。〈ギガンティックモード〉の効果で武器は使用不可となるので、撃ち尽くしたカラシニコフを手放します。

湯河原は〈リザレクト〉を使用して復活。エンリコとシルヴァーナはタイタスを消費して、『戦闘不能からの復活』として使用した。

ＧＭ：カラシニコフを捨てたユーリは武術の構えを取り…即座に〈加速する時〉を宣言します。マイナーでカルロにエンゲージ！メジャーアクションで〈コンセントレイト：モルフェウス〉〈ペネトレイト〉〈カスタマイズ〉〈ＭＡＸボルテージ〉〈バリアクラッカー〉〈疾風剣〉で攻撃。武器は〈サイバーアーム〉を使用します！

カルロ：「コイツ！サイボーグか！？」

ＧＭ：「オーヴァード技術を軍事転用したロシアの秘密部隊いにいたのさ！」

（加速する時→エネミー専用のエフェクト。即座に一回行動が可能になる。）

（疾風剣→目にも止まらぬ速さの攻撃を行い、避けにくくするエフェクト）

（サイバーアーム→素手のデータを常時変更するエフェクト。いわいる戦闘用の義手になる。）

湯河原：出目よ！悪くなれ！

ＧＭ：達成値は…20だと！？

湯河原：よし、呪いが効いた！

カルロ：とはいえ、〈疾風剣〉でペナルティの受けてるし…ダメだ。避けられない！

ＧＭ：ダメージは34！

カルロ：初期ロイスのローザ・バスカヴィルをタイタスにして昇華します。

　銃を投げ捨てたと思った刹那、ユーリは神速のスピードでカルロに接敵していた。

　文字通り「唸り声を上げた」右腕がカルロの腹を射抜く。

　口から血を吐きながらも、カルロの意識は踏みとどまった。

ＧＭ：カルロと同じく電磁加速した攻撃ですね。コチラは『拳（フィスト）』ですが。

カルロ：血の付いたコートを脱ぎ捨てる。「どうやら、似た者同士らしいな。」と皮肉気に言い放つ！ほとんど同じ演出とは…燃えますね。

シルヴァーナ：次はワタシね。

湯河原：いえ、待機してもらえませんか？ボクが支援を範囲でかけるので。

シルヴァーナ：なら、待機を宣言する。

湯河原：ボクの手番ですね。〈ポイズンフォッグ〉に〈狂戦士〉と〈戦乙女の導き〉です。効果はクリティカル値-1にダイス+8個、攻撃力+5です。

一同：お～、強力だ！

シルヴァーナ：ワタシは待機なので先にエンリコですね。

ＧＭ：いや、流石に支援のかかりまくった２人がかりの攻撃はヤバい。連続になるが切り札を切ろう。〈加速する時Ⅱ〉を使用してさらに追加行動だ！組合せは先ほどのモノに…〈神速の鼓動〉も組み合わせて攻撃の対象を『シーン（選択）』に変更する。

湯河原：本気だなぁ。

ＧＭ：達成値は32！

　ユーリは、危機を察し。取り出した起爆装置のボタンを押した。

　次の瞬間、耳をつんざく轟音と共に、屋敷中に仕掛けられた爆薬が爆発する。

　壁や支柱を砕き、爆ぜる、屋敷は崩壊しエンリコ達はそれに巻き込まれた。

シルヴァーナ：建物ごと爆破って正気ーーー！？

カルロ：うーん、足りなかった。達成値29。

エンリコ：当然無理。

湯河原：右に同じくです。

この攻撃のダメージは33となり、全員がタイタスを使うことになる。

シルヴァーナ：天花寺君にロイスを取って即座にタイタス、昇華。報告するまでは死ねないわ。

ＧＭ：どっかで、天花寺がクシャミをします。「風邪かなぁ。」

エンリコ：マイナーでユーリに接敵する。メジャーで〈絶対の恐怖〉〈コンセントレイト：ソラリス〉を使用。達成値は…57だ。

カルロ：うぉ、言葉の毒すげぇ。

ＧＭ：ガードを宣言。〈砂の盾〉も使用します。ガード値は15なので、ダメージを15点下げます。

（砂の盾→ガード値を上げるエフェクト）

エンリコ：ダメージは33点だ。さらに、ダメージを受けたのでオートアクションで〈餓鬼玉の使い〉を宣言する。ユーリに『ＢＳ：邪毒ランク３』を与える。

（餓鬼玉の使い→ダメージを与えた相手にＢＳ：邪毒を与えるエフェクト。）

（邪毒→ターンの終わりごとに継続ダメージ与えるバットステータス。回復がわりと困難。）

一同：えげつないなぁ。

エンリコ：じわじわと精神に沁み込んでいく毒だ…。

ＧＭ：こわ！

シルヴァーナ：こちらもこのエンゲージをマイナーで離脱。メジャーアクションで〈振動球〉〈縛鎖の空間〉〈茨の戒め〉です。

ＧＭ：…なんだって？

シルヴァーナ：〈縛鎖の空間〉と〈茨の戒め〉です。具体的には、ＢＳの『重圧』と『放心』と『硬直』を与えます。

ＧＭ：ふぁぁーーーー！？

（縛鎖の空間→相手を空間に縛り付けるエフェクト。使用回数があるが強力。）

（重圧→プレッシャーや物理的な重さで体の自由が利かない状態を表すバットステータス。）

（放心→強い衝撃を受けて意識が朦朧としている状態を表すバットステータス。）

シルヴァーナ：達成値は48です。

ＧＭ：ガードを宣言する。組合せはさっきの組合せに〈電磁障壁〉を組み合わせてガード値15＋４Ｄだ！

シルヴァーナ：ダメージは37点！

ＧＭ：（ダイスを振る）こちらもガード値がぴったり37点だ！はじく！

　シルヴァーナが放った見えざる衝撃の波をユーリは超人的な感覚で捉える。

　機械の腕に帯電させた電流が盾の変わりとなり、衝撃波を霧散させた。

「残念だったな！ＵＧＮ！」

　ユーリが叫ぶ。

「…どうかしら？」

　その瞬間に、ユーリの機械仕掛けの腕が異音を上げて火花を散らす。シルヴァーナの狙いは、初めから『腕』だったのだ。

シルヴァーナ：〈縛鎖の空間〉の効果は命中したら効果が発生します！

ＧＭ：マジか！？

ターン終了時。クリンナップにてユーリのＢＳ：放心は自動で回復するが。ＢＳ：邪毒で９点の実ダメージを受ける。