ミドル・フェイズ① ―渡りカラスの隠れ家にて(素泊まり3000円)―

シーンプレイヤー:シルヴァーナ・シマ


 情報にあったモーテルの一室。護身用に携行した銃を構えてシルヴァーナは、壁を盾にドアノブを握る。

 当然施錠はされていた。

「ふぅ。」

 嘆息をしたシルヴァーナが、ドアのカギに銃をポイントした…その時だった…。


GM:シーンプレイヤーはシルヴァーナ、オープニングの続きです。あと、エンリコも登場してください。他の登場は不可です。

シルヴァーナ:では、演出銃を構えておきましょう。

GM:演出銃ってすっごいパワーワードが出てきた(笑)


(演出銃→シルヴァーナはデータとして銃を所有していないが、キャラのカッコつけのために銃を持ってエージェントっぽことがしたかったのである。演出用なのでデータ的な意味はない。)


シルヴァーナ:では、扉に向かって発砲します。(断言)

GM:ふぁぁ!?マジ!?サイレンサーとかは?

シルヴァーナ:うーん、演出用なのでどこまでお許しいただけるのかと…?

エンリコ:(笑)では、ココで登場。撃とうとする腕を制します。

(GM:おぉ、カッコいい。)

シルヴァーナ:では、エンリコの顔を確認して嫌そうな表情を…。銃は降ろします。彼の判断は的確ですから。


(的確な判断ができないポンコツエージェント…シルヴァーナ・シマ嬢、ココに爆誕。)


エンリコ:部屋の中の様子は?

GM:不気味なほど静かです、詳しく知りたいなら知覚ジャッジを…。

エンリコ:《知覚》技能は【感覚】だね。判定のダイスは1個だ。

シルヴァーナ:私は2個ですね。

GM:では判定を…目標値は10でかまいません。

シルヴァーナ:うーん、達成値は8です。《知覚》技能が無いんだよなぁ。

エンリコ:おぉ、クリティカルした。振り足しもクリティカル…達成値は33だ。

シルヴァーナ:おぉ、すごい。

GM:それは、めっちゃ人が中にいないってわかるね!

エンリコ:では、「待っていろ」とジェスチャーで伝えてから…〈鍵いらずの歩み〉を使用して扉をまるで何もないかのようにすり抜ける。


(〈鍵いらずの歩み〉→エグザイルのイージーエフェクト。扉や窓を開閉せずにすり抜けるが可能となる。)


カルロ:マジか。

GM:不気味なやっちゃw

シルヴァーナ:私は見慣れてるから、気にも留めませんよ。

エンリコ:で、扉の鍵を開けよう。

カルロ:まさに『THE MIST』だな。対処の難しい相手だ。

GM:殺し屋の貴方にとっては、追跡者としても標的としても厄介でしょうね。

シルヴァーナ:では、鍵が開いたので扉をキィーを開けます。

(GM:あっ、鍵は開けても自分で扉は開けないのか…エンリコ油断ならない男!)

エンリコ:「留守のようだ。」

シルヴァーナ:「…貴方が、この件に関わっているとは思わなかったわ。」

エンリコ:「はぁー」と彼女を一瞥して深いため息をつくよ。

エンリコ:「こんな所で、いきなり銃をぶっ放すような奴がいると…少し仕事がやりにくくなる。」と睨みつけよう。

シルヴァーナ:「貴方みたいに器用じゃないのよ。」


(銃をモーテルで躊躇なくぶっ放すと宣言するのは器用とは関係ないのではなかろうか?)


シルヴァーナ:「本当に留守なのね。」GM、部屋の様子は?生活感とか…。

GM:荒っぽく利用している感じですが、まだ、そんなに滞在している感じではありません。

エンリコ:もう引き払った?戻ってこない感じ?

GM:いえ、ちょうど外出中って感じですね。少なくとも、引き払ったようには見えません。仕事道具の黒光りする鉄の筒がベットの上に放りっぱなしです。あと、放り投げてる衣類を見る限りですが利用は一人でしょう。

シルヴァーナ:不用心なのね、ヴァローナさん。「どうする?」とエンリコに聞きましょう。

エンリコ:「じゃぁ、本人が帰ってくるまで待たせてもらおうか。」

シルヴァーナ:じゃぁ、置かれている拳銃のところまで行きましょう。弾倉を抜いておきたい。

GM:では、シルヴァーナは拳銃の近くに無造作に置かれた資料を見つけるよ。少女の写真がクリップ止めされているものだ。

シルヴァーナ:?詳しく確認しましょう。写真の少女に見覚えはありますか?

GM:ないですね。金髪で意志の強そうな目の少女です。

エンリコ:「何か見つけたのか?」

シルヴァーナ:見せましょう。

GM:資料の名前欄には『エヴァ“フェイト”ラフェッロ』と書かれています。

シルヴァーナ:何となくは気づいていましたが。やっぱり、エヴァか。

エンリコ:うーん、個人特定のために《知識:マフィア》で調べられないかな?

GM:残念ですが、ここでイベント発生です。キミたちが資料を入手したと同時に部屋に一人の男が入ってきます。

GM:「まったく、人様のねぐらを漁るとは…どういうご用件だい?」出てきたのは大柄のロシア人…“ヴァローナ”ユーリ・チェレンです。

シルヴァーナ:「不用心にも武器を持たずに出歩いていた殺し屋さんに言われましても…。」

GM:「テメェの顔、資料で見たことがあるぜ。お嬢さんは…UGNの殺し屋だろ?さらに、隣には公安…」って、エンリコは顔が変わるキャラだった…個人特定ができない!!

エンリコ:「ワタシですか?さて、ワタシは誰でしょうねぇ?フフフフ!!」(ニターっと笑みを浮かべる。)

GM:「…コイツは誰だ?」

(一同:無理やり方向修正した!!)

シルヴァーナ:ノーフェイスかおなしってところかなぁ。

GM:「で?ご用件は?」と不遜な態度でヴァローナは質問するよ。

エンリコ:「おとなしく、アナタがしようとしている事を話しては貰えないだろうか?」

GM:「人の部屋に無断で立ち入って、話しをしろとか…まったく、わけが分からないな。」

シルヴァーナ:でしょうねw


カルロ・湯河原:まったくわけがわからないよ!

GM:唐突にヴァ―ロナさんをイン〇ュベーターにしないで下さいw


(イン〇ュベーター→魔法少女まどか〇マギカに出てくる白い詐欺師。「まったくわけがわからないよ。」とか「エントロピーがうんちゃら」とか言う。地球外生命体。)


エンリコ:(凄みのある声で)「私の声が聞こえてるんだろ?」と言って精神攻撃を仕掛けるよ。とはいっても、データ的な意味はない演出でしかないけどね。

GM:では、目眩をおこしたヴァローナが「ソラリスの幻惑能力者か!?」と言います。

シルヴァーナ:うーん、エンリコの能力が不可解すぎてやはり苦手だと再確認できたw

GM:「熱烈歓迎だな!!イタリアーノ!!!コイツは歓迎のお返しだ!!」

GM:ヴァローナはそう叫ぶと、上着の内ポケットから何かを取り出しピンを抜きます!

シルヴァーナ・エンリコ:!

GM:そんで、ソレを床に放りますよ。「あばよ!」と言ってヴァローナは扉を閉めてモーテルの廊下に逃げる!

エンリコ:「急いで逃げたまえ。」と言って体を霧にして部屋から出よう。

シルヴァーナ:えーっと!?GM、部屋に窓はある!?

GM:安宿ですが、さすがにあります。

シルヴァーナ:窓を突き破ります!

GM:次の瞬間、部屋は紅に染まり逃げ場を失った爆風がドアや窓から放たれます。ちなみに、ヴァローナは『瞬間退場』を使用してシーンから退場。


(瞬間退場→NPC専用のエフェクト。シーンから即座に退場できる。)


GM:窓から飛び出たシルヴァーナは…そうですね、映画的な演出で路駐していた車の上に落ちるという感じで。

シルヴァーナ:即座に起き上がってモーテルの非常階段に向かいます!

GM:では…

エンリコ:(GMを制して)俺が非常階段の上からおりてくる。「逃げ道は確保していたようだ…『霧』のように消えちまったよ。」

シルヴァーナ:「用意周到ね。騒ぎが大きくなり前に離れましょう。」

エンリコ:俺は顔を変えて、野次馬にまぎれます。

シルヴァーナ:私は、それを見送ってその場を去ります。

GM:(カッコいいなぁ…。)では、このシーンは終わりです。

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