オープニング・フェイズ② ―親友からの依頼―
シーンプレイヤー:カルロ・カラヴァッジョ
「あなたの、護衛は必要ないって言ってるでしょ!!」
強い怒気をはらんだ言葉と共に少女はテディベアをカルロに投げつけた。
見事にテディベアの顔とカルロの顔はぶつかり合い、図らずとも熱い口づけを交わすこととなる。
ボトリとアパルトメントの床に落ちてしまったテディベアを拾い上げながら、カルロは自分に対して容赦にない怒りを向ける少女…エヴァの態度に深い…とても深いため息をついた。
「とは言えど、俺の雇い主からの命令でね。アンタを護衛させてもらう。」
予想よりもはるかにじゃじゃ馬だった…、そう思いながら、カルロは親友であるエリオとの約束を思い出した。
カルロ:だいぶご立腹だね。GM、ここでエリオから依頼を受ける回想を挟みたいんだけど?
GM:私もその予定でした。では、回想シーンと行きましょう。
GM:フィレンツェの郊外にあるラフェッロ家の邸宅です。その一室でキミとエリオが静かに談笑しているシーン。
GM:「キミもどうだい?このワインはとてもイケるよ。」と言ってエリオはワインを勧めるよ。
カルロ:では、黙って飲もう。
GM:(満足そうに頷きながら)「イタリア産も悪くはないけど、ボクはブルゴーニュ産のワインの方が旨いと思ってる。」
(ブルゴーニュ→フランスのワインの産地。GMがワインと言ったらブルゴーニュ程度の知識しかないだけである。)
カルロ:何も言わずにグラスを傾けて飲んでいる。
シルヴァーナ:しかし、その飲む速度は速かった…。
湯河原:ごくごくごく…ぷはー!!
GM:不味い!もう一杯!
(一同笑)
カルロ:ちゃんと味わってゆっくり飲んでるよw。「たしかに、良いワインだ。」
GM:「そうだろ、キミも好きなんじゃないかなと思ったんだ。」
カルロ:「で?」と要件を促そう。「わざわざ、呼びつけたんだ。何かあるのだろ?殺しか?」
GM:エリオは神妙な面持ちとなって、上着の内ポケットから…
シルヴァーナ:(ぼそっと)少女を取り出して…
GM:そう、少女を取り出して…少女!?
(一同爆笑)
湯河原:まさか、エリオ君は〇次元ポケットの持ち主だったw
エンリコ:やめなって~w
GM:エリオは写真を取り出して、キミに告げます。「この子の名は『エヴァ“フェイト”サバーニャ』という。キミには彼女の護衛を依頼したい。」
カルロ:「エリオ。知っても通り俺は殺し屋だ、人を護る技は仕込まれてない。」
GM:では、エリオは「キミはボクが最も信頼している男だ。キミ以外に適任だと思う男はいないよ。」
カルロ:おぉ、ハンドアウトどおりの信頼っぷりだ。では「冗談さ。で?この少女の護衛って…この子は一体何者なんだ?」
GM:「すまないが、今は話せない。ただ、黙って依頼を引き受けてくれないか?」
カルロ:わけありか。「…了解した。他でもないお前の頼みだ。」
GM:「彼女は、フィレンツェの音楽学校に通っている。これが、彼女のアパルトメントの住所だ。」と言って、住所を書いた紙を渡すよ。「すでに、書状は送っている。」
カルロ:「話はついているんだな?」
GM:エリオは肩をすくめながら「とは言っても、返信は来ていないのだがね。」
カルロ:「わかった、俺はお前の忠実なイヌだ。与えられた仕事は完遂する。」
GM:「ちがう、キミはイヌなんかじゃない。ボクの兄弟だ。」そう言って、エリオは決意を秘めた視線を君に送ります。
カルロ:「ありがとう、兄弟。」と言って退室しよう。
GM:で、時間は今に巻き戻ります。
GM:エヴェの態度は頑なで「護衛はいらない」「帰ってほしい」とまくし立てて言うだけですね。
カルロ:今回は、感情を押し殺すタイプのキャラクターだから…「俺はキミの護衛を依頼された。帰るわけにはいかない。」と言いましょう。
GM:あと、彼女の所作には「育ちの良い人物、独特の身のこなし」を感じますね。
カルロ:ほぉ。「それに、キミは良家のご息女だろ?…」
GM:(セリフを遮る形で)その言葉を聞いた瞬間に、エヴァはキッとアナタを睨みつけて「護衛なら、黙ってなさいよ!アナタに関係はないはずよ!!」と言いますよ。
エンリコ・シルヴァーナ:すばらしい、GMクオリティだ!
GM:「そもそも、アナタは『あの人』とどういう関係なわけですか!?」
カルロ:「それは、言えんな。依頼主の許可なくぺらぺらと口にはできん。」と返します。
GM:「信用できないわ…。」
カルロ:「信用していただかなくて結構。」
湯河原:(笑)
GM:では、エヴァはキミに背を向けて「これだから、『あの人』は…。ワタシの事なんて何も考えていないじゃない。」と哀しみの混じった声で言います。
カルロ:………
GM:エヴァは準備をしていたバックを手にして、部屋から出て音楽学校に行くつもりです。「物々しい護衛さんは、私の私生活エリアに入ってこないで下さいね。」と言いましょう。
カルロ:学校内には流石に入れないだろうから、表のカフェか何かで待機してるよ。「わかったよ、レディ。俺はいないものとして扱ってかまわない。」
GM:エヴァはキミを睨みつけましょう。「私室に望んでもいない殿方がいれば、誰だってこうなります!」
カルロ:(皮肉気に)「おぉ、こわいこわい。流石の俺もビビっちまうよ。」
(GM:感情を押し殺すタイプ…?)
GM:では、キミは気づくのですが…彼女の雰囲気がどことなく『エリオ』に似ていることに気づきます。性別・髪の色・性格…いろんなものが違うのですが…なんとなく似ている、と言った感じです。
カルロ:では、俺はその違和感?のようなものを感じて物思いにふけましょう。依頼の内容も『不透明』だし。そして、エヴァの『罵声』を浴びて我に返るのです(笑)
GM:(笑)では、エヴァは「何をしているんですか?護衛をしにきたのでしょう、ちゃんとなさいな。」とイラついた声で言いながらも部屋の出入り口でカルロを待っています。
カルロ:いいですね。では、俺はその言葉で我に返ろう。コートを羽織って彼女に続くよ。
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