第35話 2021年6月27日(日) 身をキレイにする

6月最後の週末についても実家に戻った。

今回の目的は二つあった。

一つは、母親のコロナワクチンの申し込みについてだ。

こちらについては、母に説明して優先接種枠の申し込み用紙に呼吸器系の基礎疾患があることとかかりつけ医と主治医を記載してもらった。

週明けに役所の窓口に直接持って行くつもりのようだ。

また、7月の定期健診の際にコロナワクチンの接種について確認するため私が同行することも同意してもらった。


二つ目の目的は、親戚にお礼に行くことだ。

この6月で私の奨学金の返済が完了する。

親戚にはその連帯保証人になってもらっていたのだ。

だから、完済に合わせて母と二人で親戚にその報告とお礼に行ってきた。

手土産を持参していったが、親戚から逆に労われていろいろ貰い物をしてしまったことは予想外ではあったが。


奨学金は大学と大学院時代のものであり、借りた額は合計で600万弱であった。

当初は、返済に20年程かかる予定であったが、これまでに何度か繰り上げ返済をしており、また今回婚活を始めるにあたって、自分の結婚へのマイナス要素となり得ることから更に繰り上げを行って強引に完済させたのだ。

元々は健康保険料に介護保険料が上乗せされる40歳の誕生日を目標に返済の計画をしていたのだがそれを早める形になった。

これからはその分を貯蓄に回すのが無難だろう。


正直なところ、有利子ではあるものの利率は年利0.5%を切るため、単純に経済的な損得だけを考えれば、繰り上げ返済はせずにその分のお金を職場の年利0.5%以上になる財形貯金に回す方が得である。


だが、貯金額が今よりも100万円上乗せされるが、100万円の借金がある場合と、貯金は今のままだが、借金が全くない場合とでは、明らかに後者の方が結婚相手として印象がいいだろう。

もちろん負債の中でもサラ金やクレジットローンに比べると奨学金の印象は遥かにマシではあるが、20代や30代前半の頃ならまだしも30代後半になれば相手はより安定性を求められるだろう。

負債とはマイナスの不確定要素そのものだ。

私だって相手の貯金額よりかは借金の額の方を気にする。


とにかくこれで婚活に不利となる大きな要素を一つ消して身をキレイにすることができた。

また、これまでは自分に何かあって支払いができなくなった場合、親戚に迷惑をかけかねないことが心配ではあったがその心配もなくなったことは素直に嬉しい。


婚活の際には、少しでも自信をもって取り組めるようにしたい。


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