第25話 【対決Ⅱ】
遠山遥の登場により
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「うわぁ、
真夕さんと遠山遥の神経戦が理解できていない私は、二人の動きについて行けず、戦いから完全に取り残されていた。
そんな中、先に仕掛けたのは遠山遥だった。
「素敵なバッグね、それ。」
「そう、どうもありがとう。」
「見た事無いモデルだけど、まさか中古品なんて事は無いわよねぇ?」
「違うわ。単にあなたが知らないだけ。」
「私が無知だって言いたい訳? どうせ
真夕さんは遠山遥の
「遠山さんの
真夕さんの指摘に対して遠山遥は得意げな笑みを浮かべると、手に持っていた銀色のバッグを見せつける様にして、待ってましたとばかりに喋り出す。
「分かる? ヒマラヤよ。本当は日本に入って来ないモデルを特別に取り寄せてもらったの。」
「凄いわね。」
真夕さんの返答を聞いた遠山遥は喜色満面になる。
「銀座の
「そう。」
「あなたも欲しいなら紹介してあげてもいいのよ。」
「遠慮しておくわ。それから一つ確認するけど、あなたは
真夕さんの確認がよほど意外だったのだろう。彼女は何を当たり前の事を聞くのかと、
「ええ、そうだけど・・・」
「遠山さん、ご挨拶ありがとう。楽しかったわ。」
真夕さんは有無を言わせぬ圧力で遠山遥に言い放つと、改めて私の方に視線を移す。
「珊瑚、午後の授業に遅れるわよ。」
真夕さんは
「あ! 本当だ、急ごう。」
食器トレーを持った真夕さんは、
残された私は、遠山遥に軽く
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