第1話 【不安だらけの入学式】
『何で私がこの大学に入れたんだ・・・?』
大講堂からは入学式を終えた新入生とその家族が続々と姿を現す。
同級生である新入生達は一様に笑顔で、これから始まる大学生活への希望に満ち溢れている。
そんな
私がこれから通う
学生数が3万人を超える
一方の私は生まれも育ちも東京下町であり、同じ東京とは言っても山の手文化とは無縁の暮らしをしていた。
今は下町にもタワーマンションが立ち並ぶようになり、山の手文化が流入するようになったが、私が住んでいる
私は
そんな事もあって、分不相応とは思いながら、進路選択で
とは言え
地元の高校では学年トップの成績に位置する私でも、受験直前の全国模試の合格判定はC判定であり、
そして幸か不幸か、私は
だが合格の喜びも束の間、
何より驚いたのは、本物の
そうであれば附属高校出身ですらなく、大学受験で何とか引っかかった私なんかは、ニセモノもいいところだろう。
私は打ちのめされた気分だった。
おまけに地元の高校から
そのため私は不安を共有する相手が全くいないまま、大学に入学する事になった。
『この先やっていけるんだろうか、私』
入学早々、私は自分の選択を後悔し始めていた。
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