第2話
焚き付けた思い出は見事に火花に変わって、俺の目の前に浮かんでは消え、浮かんでは消え……。
そうやって、過去の思い出に火を着けて暖炉にくべると、喜怒哀楽の涙が眼前を霞ませる。
あんなことやこんなこと、だがそんな抽象的な思い出が俺を強くさせた。
『塞翁が馬』とはよく言ったもので、捉えようによって、不幸が幸福に変わる。
変わり身が早いほど、転機も多い。
そんな人生は、かなり"楽しい"
失った「良いもの」は取り戻せないことが多いけれど、どこからか再び見つけ出し、身に手繰り寄せられれば、その時には数段上に立つ自分を見つけることができると信じている。
試合は「試し合う」と書く。
卓球においてのことだけではなく、人生も今まで学んだことをどんどん試す機会なのだろう。
結果はどうであれ、結局は楽しんだ者勝ちだ。
一度きりの旅を紛れもない自分自身の誇りにするために、勝とうが負けようが、我武者羅に楽しむことを忘れないようにやっていこう。
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