ショートストック (短文詩作)

春嵐

ショートストック

 何に使うのか、よく分からない物。部屋に散らばっている。

 三角形みたいなやつから、中抜きされてへんてこな形になっているやつまで。だいたいのものが黒い。

 何に使うのか、結局、彼に訊けないまま。

 彼はいなくなった。

 まだ、片付けられなくて。この、わけのわからない三角形みたいなやつを、見つめながら過ごしている。少なくとも、食べれなさそう。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ショートストック (短文詩作) 春嵐 @aiot3110

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る