第六話:人をだますコツ

 夕食を食べ終えると、おれは小春に連れられて彼女の部屋に行くことになった。

 ダイニングルームから出て板張りの廊下を進む。

「ここがボクの部屋」

 襖を開ける。そこはダイニングルームとは異なり、和室だった。六畳ほどのスペースに机や本棚、テレビ、ビーズクッションが置いてあった。本や赤い紙の表紙のファイルがいくつか畳に転がっていたが、足の踏み場は十分にある。

「ん、どうしたんだい?ささ、入りたまえ」

 部屋の前で立ち尽くしていたおれを見て、小春は不思議そうにする。

「ああ、おじゃまします」

 何も言わずに入るのは忍びなかったので、何となく挨拶してから入る。

「あ、襖閉めといてくれる?」

 小春が机にカバンを置きつつ言う。

 言われた通り襖を閉めて、ふと思った。これだと小春と部屋で二人きりという状況になるではないか。

 いや、普段散々部室で二人きりで活動しているのだから、今更どうという事はないはずだが……プライベートな場所だとどうしても意識せざるを得ない。

「いやー、何だかお泊りして部活するのって特別感あっていいね!合宿の気分だよ!」

「確かにな」

「ふふ、カイト君。妙にスンとしてるけど、ボクの目は誤魔化せないよ!キミもなんだかんだで楽しいだろ?ね?ね?」

 小春がずいと近づいてくる。

「いや近いな。……その通りだけどさ」

 その回答を得て、小春は満足そうに頷いた。

 イベントにあまり興味はないが、だからと言って楽しくならないわけではない。実際、今のシチュエーション自体はテンションが上がるし、小春が相手ならなおさらだ。

 とはいえ、少し離れたところには彼女の両親がいるのだ。あまりはしゃぐのもよくないだろう。

「さて、とりあえずやらなきゃいけないことを片付けようか」

「やらなきゃいけないことって、明日のことか?」

「ザッツライト」

 小春はビーズクッションにもたれ、カバンからタブレットを取り出す。

「こないだ相手とのチャット画面も見せたけど、明日の正午に伊谷駅で待ち合わせだ。そこでボクらはカップルの役をする。差し当たって、お互いの設定の確認と、大体の演技の流れを確認しておきたい」

「カップルねえ……」

 男女のペアで行くのだから、その設定が一番自然だろう。とはいえ、それを無事にこなせるかどうかはまた別の話になる。

「ちなみに、ボクの名前は鈴鹿亜矢、キミの名前は竹田和樹ということになっている」

「OK。鈴鹿亜矢はどういう悩みを?」

「大雑把に言うと彼氏である和樹への不満だね。和樹は亜矢の言うことを全然聞いてくれない。けど和樹は亜矢を従わせようとする。そういう感じだ」

「うわあ、嫌な男だな」

 おれが女子だったら絶対に付き合いたくないタイプの人間だ。

「信憑性をアピールするために、カイトにはその嫌な男を演じてもらう。イメージとしては、和樹は亜矢を自分の下に置いておきたいって思ってるから、カウンセリングに連れてこられてイライラしてる。そのイライラを言葉と態度で亜矢にぶつけるって感じだ。ちなみに、和樹は彼女というステータスを失いたくないから別れる気はない」

「まじで嫌な男だな……」

 演技とはいえ、自分がそういう人間になることに対してとても不快な気分になった。生まれも育ちも違うのに、他人を全て自分の支配下におけるわけがない。その傲慢さに腹が立つ。

「カイトは誰かに束縛されるのは嫌なのかい?」

 おれの表情から不機嫌さを読み取ったのか、小春が聞いてくる。

「スマホの管理されるとか手錠掛けられるレベルじゃなけりゃ、多少は別に。けど自分がやるのはマジで嫌だな」

「ふうん、何か変わってるね」

「人の上に立とうとする奴って、自分でも気が付かないうちに誰かを傷つける気がしてさ。そんな無責任な人間にはなりたくないだけだよ」

「なんか、この役やらせるのちょっと申し訳なくなってきたね……実は束縛してたの亜矢のほうでした、みたいな感じに変える?」

「いや、いいよ。というか怖いなその設定」

 狩る側が実は狩られる側だった、みたいな物騒さを感じる。

 それはそれとして、ふと小春がおれに手かせ足かせをかける姿を想像する。なんか無邪気に「見てカイト!鞭!」とか言ってビシバシ叩いてきそうだ。……いや、今話してる束縛ってそういう物理的な意味じゃないか。

「なんか、カイトがすっごい失礼なこと考えてる気がするんだけど」

「そんなことはないぞ」

「ホントは?」

「小春がSだったら笑顔でしばいてきそうだなと」

「人のこと何だと思ってるんだい!?」

「すまん」

「全く、失礼だなキミは!あとでちゃんと慰謝料払ってもらうからね!」

「高校生に払える範囲で頼む」 

 考えが顔に出やすいことのデメリットも重々理解しておく必要がありそうだ。

「他に設定はあるのか?」

「そうだね……えっと、ボクらは付き合って一か月。高校生になってまだ彼女がおらず焦っていた和樹は、ちょうどよさそうだから狙ったろ、くらいの気持ちで入学式の日から亜矢にアタック。高校生になって色々な期待に胸躍らせていた亜矢は都合のいい展開を喜び、和樹からの好意の感じられない“付き合ってよ”という依頼を承諾。これが馴れ初めだね」

「……」

 何となくそのエピソードも嫌な感じだが、恋愛なんてそんなものなのかもしれない。付き合うまでの過程がグレートだったからって、その先も明るいままとは限らない。ただ、和樹と亜矢は付き合うまでの過程もその先も真っ暗に思えるが。

「ちなみにボクはキミのことが好きだ」

「んっ?」

 一瞬ドキっとする。しかし淡々とタブレットに表示されたことを読む彼女を見て、それが和樹に対する亜矢の話だとわかった。

「亜矢は和樹のことが好きって話ね。……あ、カイトもしかしてドキッとした?ドキッとしたね?」

「……はい」

 反射的に誤魔化そうとして諦めた。彼女相手に隠し事は通用しない。

「むふふー、なるほどなるほど、どうやら満更でもないみたいだねえ。よかったよかった」

 余計な隙を与えてしまった。相棒という関係ではあるが、唐突に「好き」と言われるとびっくりする。

「……で、亜矢が和樹のこと好きで、そっから?」

「照れ隠ししなくても大丈夫。ボクはちゃーんとキミのこと受け止めてあげるから」

 にやにやしながら、小春は設定を読んでいく。

「亜矢は和樹のこと好きだけど、同時に今の扱いには不満を感じている。ただそれを言って関係が壊れてしまうのは嫌なので従っていた。周りに話したところで、どうせ“そんな奴とは別れろ”としか言われないのもわかっていた。一人で悩みを抱えていた亜矢は藁にもすがる思いで“悩みを解決するアカウント”に手を差し伸べたってわけだ」

「なるほどね……けどこれ、鈴鹿亜矢が竹田和樹のこと好きっていうの無理あるだろ。ほぼほぼデートDV受けてるみたいなもんだし」

「ああ、そこは問題じゃない。亜矢の中には和樹との関係を続けたい、以外の気持ちはない。その気持ちを取り繕うために、自分は和樹のことを好きだ、という理屈を使っているに過ぎない」

「ホントにお先真っ暗だなこいつら……」

「全くだね。けど“悩みを解決するアカウント”に相談しに行くんだ。これくらいのストーリーはあったほうがいいだろう」

「まあ……確かに」

 いささか複雑だが、こういう話はたまに聞く。説得力はありそうだ。

 願わくば、おれと小春はこんな関係には堕ちないようにしたい。

「ちなみに、言うことを聞かないくせに亜矢を従わせる、っていうのに何かエピソードはあるのか?」

「今のとこ考えてるのは、ボクの買い物は早く終われって圧かけてくるのに、自分がソシャゲやってるときに“終わって”って言われたらキレる、みたいなのかな」

「……やりそうだな、竹田和樹」

「せっかくだから、明日は待ち合わせからソシャゲしててよ。向こうが迎えに来たときボクが声かけるから、ちょっとキレ気味で返事したまえ」

「できるかな……上手くできる気はしないけど」

「ちょっと練習してみる?ボクが話しかけてみるよ。ちょっとくらいなら強い言葉使っても平気だからさ」

 そう言うと小春はおれの隣に来て、ちょんちょんと肩を叩いた。

「……ねえ、向こうの人来たよ。もうそれやめたら?」

 小春は普段とは全く違う余所行きの態度を取る。それには見覚えがあった。確か、彼女と初めて会ったときにこういう話し方をしていた気がする。

「……えっと、何だよ」

「カーット!!そんな男に亜矢がボロボロになってまで依存すると思うかい!」

「いや言い方」

「もっと気合を入れたまえ!亜矢のことはハエくらいに思うんだ!」

「……はい」

 思いのほか演技指導が厳しい。まあ謎のことだし、小春が本気になるのも当然か。

「じゃあテイク2!」

 再び小春がおっかなびっくりといった様子で、おれの肩を叩く。

「……ねえ、向こうの人来たよ。もうそれやめたら?」

 さすがに次は、ちゃんと竹田和樹をやらねばなるまい。

 さて、どういう風に返したらいいのだろう。

 今までずっと小春を傷つけないようにしてきた。その真逆のことをやるのは心理的なハードルが高い。たとえ演技だとわかっていても、そういうことは言いたくない。

 ただ、それでは小春は納得しないだろう。半端にやればだらだらと長引くだけだ。

 それにどうせ明日はやらざるを得ないのだ。だったら変に長引かせるよりは、一回で終わらせてしまったほうがいい。

「……」

 おれの一番嫌いな人間を思い出し、そいつに対する感情をぶつけることにした。

自分のために他人を従え、気に入らなければ排除する人間。思い出すだけで腹が立つ。どろどろと心の中で怒りが煮えたぎっていく。そいつの醜悪な顔が脳裏に鮮明に蘇る。

 お前さえいなければ。

 お前さえいなければ、あんなことにはならなかったかもしれないのに。

 そいつ一人だけならどうとでもなった。しかしそういう奴は必ず徒党を組む。取り巻き達は自分の主人の顔色ばかり窺うようになり、主人の機嫌のために何だってする。お前達はただの奴隷だ。しかしそいつがいなければ、奴隷にはならなかった。だから、全てそいつが悪いのだ。

 隣に小春がいることなんて頭から消えていた。

 おれはそいつが言ったセリフを、そいつにそのまま返すつもりで言っていた。

「……黙れ。死ねよブス」

「えっ……?」

 おれの肩を叩いたまま、小春の体が固まる。少しして、唇がわなわなと震えだした。

「ご、ごめんなさい、話しかけて……」

「え?」

 見ると、小春の目に涙が溜まり始めていた。呼吸が浅くなり、込み上げるものを抑え込むようにぎゅっと下唇を噛む。

 それを見て一気に血の気が引き、全身が急に冷たくなった。

「あ、こ、小春!ちょっと待て違うからな!?今の演技だからな!?キツイこと言って悪かった、次はもうちょっとマイルドにするから……」

「ん?わかってるよ?」

 と、自分の身を投げ出す勢いでフォローをしていると、いきなり小春は真顔になった。

「え?……ん?」

 頭の理解が追い付かず、おのずと首を傾げてしまう。

「何を不思議がってるんだい?今のはただの演技なのだよ」

「……え、嘘、今の演技!?」

 思わず小春の両肩を掴み、じっと彼女の顔を見つめる。

 ……確かに、今にもこぼれそうだった涙はすっかり引いているし、唇も全く震えていない。

「もしかしてカイト君、ボクが本気で傷ついたと思ったのかな?」

 にやにやする口元を手で覆う小春。彼女の肩から震えが伝わってくるが、先ほどとは違う。これはあれだ、いたずらがうまくいったときに子供が笑いをこらえようとする震えだ。

「……そうならそうと先に言ってくれよ……まじでビビった……」

「うふふふ、かれこれ一か月一緒にいるのに、キミもまだまだだねえ」

 そうは言っても、今のは本気で傷ついたようにしか見えなかった。

「あのねえ。たとえ演技だからって、キミがボクに本気でそんなこと言うわけがないのだよ。それくらいボクはキミのことを信頼している。覚えておきたまえ」

「そ、そうか……ありがとう。けど、小春がここまで演技上手いと思わなかった」

「演技というか、コツがあるのだよ」

「と言うと?」

「人をだますコツはね、そこに真実を混ぜることなのだよ。って父さんが言ってた」

「なるほどな……」

 彼女の言いたいことは何となく理解できた。

 その道のプロであれば、純度百パーセントの嘘をついてもバレないのだろう。しかしおれ達のような素人がやろうしても、ボロが出るだけだ。だから少しでも本当のことを混ぜ、言動や仕草の違和感をなくしていく、ということか。

「とすると、さっきのあれは多少は傷ついてたのか?」

「ま、正直カイトがあんなに汚い言葉を使うとは思わなかったからね。ちょっとだけショックだったのだよ」

「……ごめん」

「何を言ってるんだい!だからこそ人を騙せるってものだろう!いいかい、明日は遠慮してくれるなよ!亜矢の要求を全てぶち壊すDV男をしっかりと務めたまえ!まだまだ練習だ!」

「……はい」

 小春がショックを受けるより、おれが罪悪感で押し潰されるほうが先かもしれないな、と思った。

 それから一時間ほど、偽装カップルの練習をした。

「……わ、私の買い物にも付き合ってほしいなって……」

「は?買い物くらい一人で行けや」

「でも、和樹君ばっかり……」

「お前さ、黙ってろよマジで」

 などと、健気にも彼氏を慕っている風の亜矢に対して辛辣な態度を取り続けた。やはり罪悪感は残るが、自分でもクソ男が板についてきたような気がする。文字通りの意味で、自分の才能が怖い。

「ふむ、上々だ!これなら崩壊寸前な二人を演じきれるだろう!」

 ビーズクッションの上に立った小春も、腕を組みうんうんと頷いている。ちなみにだが、小春のDV男から離れられない鈴鹿亜矢の演技もなかなか様になっていた。見ていて精神的に痛々しいほどだ。この調子であれば、明日はそう簡単に偽装カップルだとバレることはないだろう。

「よし、じゃあ今日の部活終了!あとは明日に備えて寝るだけだ!」

「ういー」

「じゃ、ボクお風呂入ってくるから、布団敷いといて!押し入れにあるから!」

「え、布団?まあ別にいいけど……」

「よろしくね!二人分!」

 そう言うと、小春は襖を両手で開け、大股で部屋を出て行った。

「…………え、二人分?」

 二人分?

 その意味を考える。部屋で一人。

 ……お母さんの分か?

 小春は確かお化けが嫌いだった。部屋に一人ぼっちだと、夜は心細いのだろう。きっとそうに違いない。まさかおれの分ではないだろう。

「あ、小春ちゃんお風呂?今沸いたよ」

 廊下から夏花さんの声が聞こえてきた。

「わかった、ありがと!」

「そういえば、木瀬君は?」

「ボクの部屋!今日一緒に寝るから、布団敷いてもらってる!」

「そんな話は聞いてねえ!」

 思わず大きな声を出し、廊下に飛び出す。いくらなんでもそれは看過できん!

「あら、木瀬君」

 廊下に立っていた夏花さんがおれを見て手を振る。その雰囲気に和んでしまいそうになるが今はスルー。

 夏花さんの正面にあったドアのノブを掴む。おそらく小春はここにいるだろう。流石に今回の件に関しては少し話し合わなければならない。いや別に、小春と一緒に寝るのが嫌なわけではない。ただ事前に何か言うべきだ。報告・連絡・相談の「ほうれんそう」は社会人だけでなく、我々子供にとっても非常に重要なのだ。そこを軽視すると今のようにめんどくさい状況になってしまう。ただでさえアウェーなのだから、小春がどう思おうとセンシティブなことには注意するべきだ。

「……あれ、木瀬君?今は……」

 後ろから少し戸惑ったような声が聞こえたが、無視してドアをぶち開けた。

「小春!なんでおれが一緒……」

 そう言ったところで、おれは小春が”何をしに部屋を出たのか”を思い出した。

 一緒に寝ようとしていることのインパクトですっかり忘れていたが、彼女、確か“風呂に行く”と言っていた。

「……」

 そこは、脱衣所だった。

 脱衣所ですることは一つ。衣服の着脱だ。

「…………」

 小春はワイシャツの四段目のボタンに手にかけたところだった。下半身は白色のパンティと黒の靴下だけ。

 目を逸らさねばならない。

 そう思うのに、くっきりとした“I”を描く胸の谷間のインパクトが強すぎた。三秒くらいじっと見てしまった。

「カイト君」

 小春は開けていたボタンを逆に閉めつつ、おれを呼ぶ。今まで聞いたことが無いくらい、ひどく無機質な声だった。

「はい」

「ああ、別に怒ってないよ。だからそんなにかしこまらなくていい。ここに飛び込んできた様子からして、キミにも何か事情があったんだろう。ただ……」

 小春はそこで口の端を釣り上げた。しかし瞳の上下左右に白目が見えるくらい、目を見開いていた。

「女の子の風呂に突撃し、あまつさえ下着姿を見たんだ。何をされても文句はないね?」

「ありません」

「よろしい。では早く部屋に戻り、布団を敷いてきたまえ。話はその後だ」

「承知しました」

 消え入りそうな声で言い、すごすごと風呂場を後にした。ドアを閉める時は両手で、物音一つ立てないくらい丁寧にした。そうする理由はないはずだったが、おれの何かがそうさせたのだった。

「……」

 振り返ると、夏花さんが頬に手を当て、神妙な表情をしていた。

「あの、本当にすいません……」

 土下座するしかなかった。故意ではないと彼女も理解しているはずだが、男が娘のはだけたワイシャツの奥に潜んだ“I”、白いパンティ、黒い靴下を見たのは紛れもない事実だ。母親の心境からすれば、土下座でも足りないかもしれない。

「……木瀬君。後でリビングに」

 今までとは異なり、低く切れのある声だった。

「はい……」

 すたすたと足音が遠ざかっていくまで、おれは土下座し続けたのだった。

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